文学部・文学科 │ 聖徳大学

RE科目「文豪を訪ねてⅡ」報告②

22.01.24

(※撮影の際のみマスクを外しています)

RE科目(参加型体験授業)「文豪を訪ねてⅡ-芥川と太宰 最後の謎-」は晩秋の一日、東京都北区の田端に出かけ、芥川龍之介の面影を求めて文学散策を楽しみました。

引率したのは日本語・日本文学コースの重里徹也先生と李哲権先生。JR田端駅に集合して、まずは田端文士村記念館へ。ちょうど、特別展「芥川龍之介 旧居跡地に刻まれた記憶」が開催中でした。

芥川の主治医が開業した医院の薬瓶、芥川が使ったのかもしれないインキ瓶。記念館近くの芥川の旧居跡から出土したさまざまなものが、芥川の生活を想像させます。

特に目をひいたのは、渋沢栄一(昨年のNHK大河ドラマで生涯が描かれていましたね)らが共同出資して設立した牛乳販売会社「耕牧舎」の牛乳瓶です。芥川の実父はこの耕牧舎の経営に携わっていました。「日本資本主義の父」と評される経済人と、芥川との意外なつながりを示すもので、興味深かったです。

記念館では「愛とサヨナラの物語 ~芥川龍之介・田端文士たちの一期一会~」も同時開催されていました。こちらでは、室生犀星や菊池寛ら、親しかった文学者との交流を示す資料が展示されていました。

注目されたのは、若かった頃の芥川が友人にあてた書簡です。そこで芥川は、後に結婚する文(ふみ)への恋心を吐露していました。芥川といえば、文に書いたラブレターもよく知られています。天才作家のピュアな素顔を示すようで、感動をこらえきれない学生もいました。

記念館の後は、芥川の居宅跡地へ。北区では芥川龍之介記念館(仮称)を建設する計画をたてて、土地の一部を取得しています。コロナ禍のために建設が遅れていますが、芥川研究のセンターとして、完成が待たれます。

 

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