文学部・文学科 │ 聖徳大学

RE科目「百人一首―恋の歌を読む―」報告①

26.07.20

「学びの楽しさと感動」をコンセプトとした、本物を見て学びを深める文学部1年生向け科目「RE科目」。「RE」とは、「Reality Experience:人生におけるとても貴重な本質的体験」を意味します。

RE科目「百人一首―恋の歌を読む―」は、百人一首の歌とその歌人を中心に学びを深め、平安時代や鎌倉時代の「かな」で書かれた作品を鑑賞する授業です。
座学の授業では、まず百人一首かるたを実際に取ってみたあと、百人一首を選んだとされる藤原定家(ふじわらのていか)や彼の一族について学び、百人一首がいつどのようにして成立したかの謎に迫りました。

白熱の百人一首大会
皆さん何枚取れましたか?

さらに今年度歌人として取り上げたのは、昨年ちょうど生誕1200年となった在原業平
在原業平といえば、百人一首に「ちはやぶる神代も聞かず龍田川唐紅に水くくるとは」の歌が入っていますが、『伊勢物語』の主人公・昔男のモデルとしても知られていますね。
授業では、史実の業平と『伊勢物語』の昔男の関係について深掘りしていきました。

第1回目の学外授業は、この在原業平に関連して、東京の南青山にある銕仙会の能舞台根津美術館を訪れました。

伝説上の在原業平を題材とする「井筒」や「杜若」といった夢幻能は、後世の人たちが『伊勢物語』やそこに描かれる昔男を通して、業平を愛したことの表れです。
今回特別に稽古前の銕仙会の能舞台に伺い、能舞台がどのように作られているのかをじっくり見ることができました。
本学ではシリーズコンサートとして、在学中に1回能楽鑑賞会があります。今回はより間近で舞台を見ることができ、講堂で行われる能楽鑑賞会もより深く楽しめそうですね。

能舞台の正面には松の木が描かれており
「鏡板」と呼ばれています

さて、『伊勢物語』の「東下り」の段には、三河国(現在の愛知県)の八橋の地で、かきつばたの花が咲いているのを見た昔男が、「かきつばた」という五文字を各句の上に置いて「唐衣きつつなれにしつましあればはるばるきぬる旅をしぞ思ふ」という歌を詠んだという有名なエピソードがあります。
らころも/つつなれにし/ましあれば/るばるきぬる/びをしぞおもふ→かきつはた→かきつばた)

そのエピソードをふまえて、江戸時代に尾形光琳によって描かれたのが、根津美術館にある国宝「燕子花図屏風」。日本美術を代表する作品の1つでもあります。

根津美術館は、日本では数少ない、第二次世界大戦前からの歴史がある私立美術館で、7件の国宝を所有しています。
この「燕子花図屏風」は例年4月から5月にかけて公開され、時期によっては、庭園に植えられた本物のかきつばたとともに鑑賞することができます。

入館前の集合写真

今回の学外授業は、折しも紫や黄色のかきつばたが咲く季節、屏風に描かれたかきつばたを楽しんだ後は、庭園の散策を楽しむことができました。

学外授業の後は、根津美術館で見つけたお気に入りの作品について紹介するプレゼン大会が行われました。
パワーポイント資料にはそれぞれの工夫がみられ、1年生の皆さんの努力がうかがえる良い発表となりました。

第2回目の学外授業は、毎年恒例となっている東京国立博物館でのミッション。
学生の皆さんはミッションコンプリートできたのでしょうか。お楽しみに。

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