文学部文学科

新科目「編集・ジャーナリズム論」紹介

21.11.08

文学部日本語・日本文学コースに今年度から「編集・ジャーナリズム論」という科目が新設されました。文化ジャーナリズムに特化して、最先端のメディア事情を通して、現代社会と表現のありようを考える科目です。

この科目の特徴の一つは、新聞や出版の最前線で活躍されている人に来ていただき、お話を聞いたうえで、ディスカッションをすることです。このほど外部招聘(しょうへい)講師として来校していただいたのは、毎日新聞記者の勝田友巳先生。勝田先生は長年、映画記者として筆をふるい、映画人たちとの交流も深く、世界中の映画祭に詳しい方です。

この日はまず、あらかじめ学生たちが書いて勝田先生に送っていた映画評を講評していただくことから始まりました。勝田先生は優秀作品4点を選び、どこがよかったのか、もっとよくするにはどうすればいいか、丁寧に語られました。

映画のあらすじを紹介するポイントとは何か。他の人が書くものに差をつけるにはどうすればいいか。俳優たちの演技をどこで採点すればいいか。細かなアドバイスは単に映画評を書く時だけではなく、さまざまな文章を書く時に応用できる広がりを持っていました。

次に学生たちから多種多様な質問が勝田先生に寄せられました。アニメやゲームの実写化をどう考えるか。カンヌ映画祭とアカデミー賞で選ばれる映画はどのように違うのか。日本で女性の映画監督が目立ってきているのはどうしてか。映画の仕事をするためには何が必要か。

これまでに観た日本映画のベストワンは何か、という質問に対しては黒澤明監督の「七人の侍」というご返答でした。

講義の1週間後に実施したアンケートでは「映画評を書く時の作品の切り口の見つけ方がとても参考になりました」「これからは各監督の個性を楽しみたい」「映画というジャンルはとても広いのに、私たちの目に触れるものは思っている以上に少ないことがわかりました」「自分の言葉で表現することの大切さを学びました」など、勝田先生への感謝の言葉が並んでいました。
この科目では、次は新潮社文庫編集部の佐々木勉・編集長に来ていただく予定です。今度は出版と文芸ジャーナリズムをめぐって、熱い議論がかわされそうです。

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