文学部・文学科 │ 聖徳大学

プレミアムRE科目「日本語の方言Ⅱ」報告

23.01.19

「日本一楽しく学ぶ」をコンセプトに開発された、1年生向けの聖徳大学文学部の体験型授業、「RE科目」(REとは、Reality Experience:人生におけるとても貴重な本質的体験という意味)。
学生の皆さんからの高い支持に応え、今年度から「プレミアムRE科目」として、2年生以上の皆さんに向けた体験型授業がスタートしました。今回はそのうちの1つの紹介です。

プレミアムRE科目「日本語の方言Ⅱ」は、方言学の基礎概念を学んだ後、日本語方言の継承活動に尽力する先生をお招きし、方言の現状と未来について学び、考える科目です。

21世紀の今、日本各地で方言の存続が危ぶまれています。特に琉球列島や東日本大震災被災地における方言は危機的な状況です。

12月3日、福島県から小林初夫先生をお招きし、ご講義を拝聴しました。テーマは「東日本大震災被災地における方言教育の取り組み」です。

方言を未来へ継承していくために、初等教育の場でもっと積極的に方言のことを取り上げよう――そのようなお考えのもと、小林先生は福島県の小学校や中学校で方言教育を実践なさっています。

現場における実践に裏打ちされた小林先生のお話は一つ一つ説得力があり、約40名の受講生たちは真剣な表情で聴き入っていました。

受講生たちの感想をいくつか紹介しましょう。

「小学校や中学校における方言教育の様子を動画で見せて頂き、児童・生徒たちが楽しそうに方言会話の練習をしている姿が強く印象に残りました」

「私も小学生のときに小林先生の方言教育を受けたかったです」

「このたびのご講義を受けて『方言の保存と継承を支援するためには、将来の地域社会と方言の担い手である子どもたちへの方言教育が有効である』というお考えに深く共感しました」

受講生一同、大いに感銘を受けたようです。このたび小林先生から貴重な教えを賜った学生たちは、日本語方言の未来について真剣に考え続けていってくれることでしょう。

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