文学部・文学科 │ 聖徳大学

RE 江戸文学を歩く―『奥の細道』『南総里見八犬伝』を中心にー報告①

22.12.26

日本一楽しく学ぶ」をコンセプトに開発された、聖徳大学文学部の体験型授業、
「RE科目」(REとは、Reality Experience:人生におけるとても貴重な本質的体験という意味)のご紹介です。

RE科目「江戸文学を歩く」は晴天の秋空の下、東京都小石川周辺に出かけました。
なんと今回はスマホで調べるのではなく、江戸時代!の地図を使い散策します。
はじめは地図に載る文字の向きも分からず、みんな四苦八苦。散策のミッションは「今に残る江戸時代のものを探せ」です。

「東都小石川絵図」(国立国会図書館蔵)

散策は江戸時代を代表する作家、曲亭馬琴のお墓のある深光寺からスタート。
馬琴と言えば28年かけて連載された『南総里見八犬伝』が有名です。嘉永元年(1848)に82歳で亡くなり、菩提寺である深光寺に葬られました。晩年は目を患い失明しましたが、息子の嫁のお路が代筆をして『南総里見八犬伝』は書き続けられます。その影の功労者、お路の墓も馬琴夫妻のお隣にありました。

深光寺にて

ここからはチームに分かれて、江戸時代のものを探します。
地図を見ると、このあたりのお寺は江戸時代の頃と変わらない場所にあり、道も当時のままです。こっちであってるかな?と相談しながら、地図にあるお寺や悲しい歴史のある切支丹屋敷跡などを見学しました。

結構な急坂!

ゴールは印刷博物館。江戸時代の多種多様な版本を見て、印刷技術の高さを学びます。
有名な井原西鶴の『好色一代男』を見たり、幕末に日本に駱駝がやって来たという瓦版(ニュース速報を1枚の紙にしたもの)を見たりして、1時間の見学時間ではもの足りないくらいでした。

印刷博物館

遠いようで実は身近にある江戸時代のもの。今度は自分の地元でも探してみたくなる、そんな充実した学びを得た1日でした。

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