文学部・文学科 │ 聖徳大学

題「忍ぶ恋」

21.03.01

・今日も「いつもの」と頼むあなたを、いつものように目で追いかけてしまう。
・きらきらした笑顔。僕を呼ぶ声。落ち込んだ時に慰めてくれる暖かさ。君のことがすごく大好きなのに、僕はただ鳴くことでしか君に届かなくて。
・君に親友、なんて紹介されて。親友のままでいないと君が離れて行ってしまう気がして、たった二文字を今日も飲み込む。
・三月頭、胸元の花、記念と言い訳スマホ持ち
 送られてきたぎこちない笑み、もう会わないからロック画面
・引っ越す幼馴染と最後に話せて幸せ時間。でもこの想いを伝えたかった恋人未満。

評:「忍ぶ恋」とは、相手に伝えずにひっそりと恋心をもっていることをいいます。友達への恋心を表現した作品が多く集まりましたが、「いつもの」と頼まれるのは店員さんだとわかりますね。「鳴くことでしか君に届かな」いのは、ペットの立場で飼い主に寄せる恋心を表現したものでしょう。
「しあわせじかん」「こいびとみまん」、韻を踏んでどこか軽やかに表現したところが、文学部の学生らしいですね。

【こちらもどうぞ】
題「片恋」→クリックすると別のウィンドウが開きます
フリー題(学生自身が題を設定)→クリックすると別のウィンドウが開きます

PAGE TOP