文学部文学科

題「片恋」

21.03.01

・うわさだけ聞いたあなたの彼女の姿をこの目で見ないと諦めきれない私を、あなたは笑いますか?
・「斜め前 私の想いは 届かない」
私の斜め前に座るあなたは近いようでとても遠い。私があなたを想っていてもこの想いがあなたに届くことはないでしょう? だって、あなたはあなたの斜め前に座るあの子を、耳まで真っ赤にして見ているんだから。私のこの想いは一方通行なの。
・窓際に座る君はいつも、外を見て溜息をついている。それを見つけた僕はいつも、そっと下を向く。‬‬
・私には放課後決まって行く場所がある。
「先生、こんにちは。」「こんにちは。また来たのね。」
にこやかに笑う彼女はこの学校の保健の先生だ。
私にとって数少ない友達の一人。
彼女はいつものように私に微笑みかける。
先生の薬指に光る指輪には知らないふりをして。私は今日も先生を想う。
・今日も彼の声を聞く。
だって彼と恋人になった気分になれるから。
優しい声の彼、俺様な声の彼。色んな声の彼と恋人になった。でも、物足りない。
そして彼の温もりを求めてぬいぐるみに抱きついた。

評:「片恋」は、「忍ぶ恋」に似ていますが、相手が自分ではない誰かに恋していたり、両思いであったりする状態です。
学校生活でのひとコマを想定できるものが多いですが、その思いの対象が「薬指に光る指輪」をした「保健の先生」である「彼女」、というものもありました。
「色んな声の彼」というのは、人気声優さんのことでしょうね。推し声優さんが演じるキャラクターのぬいぐるみが自室にある……これを読んでいる皆さんの中にも、そういう方、いらっしゃるのでは(笑)?

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