文学部・文学科 │ 聖徳大学

日本語・日本文学コース口頭試問

24.03.04

日本語・日本文学コースの口頭試問は、1月20日、24日の2日間に分けて行われました。
卒業論文を提出した4年生の皆さんが1人ずつ試問室に入り、まず自分の卒業論文についてのまとめをしたあと、コースの5人の先生方から質問や指摘を受け、答えていくという形式になっています。

今年度の卒業論文も幅広いラインナップとなりました。

まず、日本語学の分野では、オノマトペ女性語に注目したもののほか、いわゆる「ら抜き言葉」と「れ足す言葉」における語形変化の原理を考察し、通説の捉え直しを提言するもの、都内のアンテナショップにおいて方言を利用した店内広告がどのように利用されているか調査した言語景観の研究といった労作がありました。

古典文学では、今昔物語集平家物語井原西鶴上田秋成といった著名な作品・作家のみならず、これまで注目されていなかった作品に目を向けるものが多くみられました。

古事記・日本書紀に登場する月神ツクヨミの本来の姿を探るロマン溢れる研究や、百人一首歌人である猿丸大夫が実在の人物ではないことを裏付けるミステリー要素のある研究のほか、説話集や怪談における「鬼」や「幽霊」といった人ならざる存在に注目した研究が多かったのも今年度の特徴といえるでしょう。

説話である古今著聞集について十訓抄と比較しながらその特徴を明らかにした労作、BL作品との関連で現在注目を集める男色大鑑を読み解いた研究、御伽草子と児童文学の関連性を図書館情報学とも結びつけながら分析したものなど、古典文学研究を新たに切り拓く魅力的な卒業論文も多くみられました。

近現代文学では、視線と鏡の描写に注目し、一対一の関係を描く夏目漱石・一対二の構図を作り乱反射する関係から掘り下げていく川端康成という、日本を代表する文豪の特徴を明らかにする研究が目を惹きました。
村上春樹小川洋子といった、現在進行形で活躍する作家をとりあげた研究がみられるのも、聖徳大学文学部の特徴でしょう。

日本語・日本文学コースの卒業論文は、3年次からテーマを定め、1年以上にわたって、そのテーマに向き合うことがほとんどです。口頭試問の締めくくりは、1人1人がこの4年間と卒業論文について振り返りました。

今年度の4年生は、コロナ禍の中で入学した学年です。楽しいキャンパスライフを送れない日々もありましたが、締めくくりの卒業論文は、例年以上に充実したクオリティの高いものが揃いました。
卒業論文の執筆は時に孤独な作業でもありますが、ゼミの仲間と励まし合ったり、先生方と相談したりしながら乗り越えていったことがうかがえます。
この聖徳大学文学部での経験を生かし、4年生の皆さんが、これから先の自分の人生を切り拓いていくことを期待しています。

ゼミ写真より
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