文学部・文学科 │ 聖徳大学

プレミアムRE科目「日本語の方言Ⅱ」報告

24.03.01

「日本一楽しく学ぶ」をコンセプトに開発された、1年生向けの聖徳大学文学部の体験型授業、「RE科目」(REとは、Reality Experience:人生におけるとても貴重な本質的体験という意味)。
学生の皆さんからの高い支持に応え、2022年度からは「プレミアムRE科目」として、2年生以上の皆さんに向けた体験型授業がスタートしました。今回はそのうちの1つの紹介です。

日本語は豊かな方言をもつ言語です。ところが21世紀の現在、その方言が失われようとしています。どうすれば方言を次世代へ継承できるのでしょうか。国語の先生方や方言研究者たちが今、さまざまな取り組みを続けています。

プレミアムRE科目「日本方言の未来」は、そんな取り組みの実態を学ぶ体験型授業です。

この授業のメインイベントとして、奥羽大学(福島県)から小林初夫先生をお招きし、特別講義を開きました。講義テーマは「東日本大震災被災地における方言教育の取り組み」です。

福島県は、東日本大震災と原発事故によって大変な被害を受けました。その結果、各地のコミュニティーが崩壊し、地域のことば(方言)の衰退も加速しています。

そのような中、小林先生は「方言教育」を実践し続けることによって、福島県方言の保存・継承を支援なさっています。

実践に裏打ちされた小林先生のお話は説得力に満ちていて、学生たちは熱心に聞き入っていました。

受講した学生たちの感想をいくつか紹介しておきましょう。

・もし私の地元のことばが無くなってしまったら、心にぽっかりと穴が空いたように感じるだろう。方言の衰退が止まらない現状をどうにかできないか、あらためて考えた。
・「方言を継承するために、私ならどう行動するだろうか」と考えさせられた。私自身、福島県出身であり存続の危機にある方言の継承者として他人ごとではないと感じた。
・方言教育のお話を聞いて、大学で日本語学を専攻し、国語科の教員を目指す身として、ぜひ学校現場で方言教育に挑戦してみたいという気持ちになった。

方言の未来は決して暗くない!・・・そんなふうに感じられる感想が学生たちからたくさん寄せられました。貴重なご講義をくださった小林先生に御礼申し上げます。

プレミアムRE科目「日本方言の未来」は、方言の未来について一緒に考えてくれるみなさんの受講をお待ちしています!

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【ご案内】
文学部の諸井彩子先生が、聖徳大学オープンアカデミー(SOA)のオープニングセレモニーで講演をされます。
講演:「紫式部にみる〈学び〉の力」
■日時:4月20日(土)13:30~15:00
■会場:聖徳大学キャンパス
■参加費無料、要事前申込 ※参加申込フォームまたは電話にてお申し込みください。

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