文学部・文学科 │ 聖徳大学

RE科目「新撰組を歩く」ー京都編ー報告

24.01.29

黒谷金光明寺にて

日本一楽しく学ぶ」をコンセプトに開発された、聖徳大学文学部の体験型授業、
「RE科目」(REとは、Reality Experience:人生におけるとても貴重な本質的体験という意味)のご紹介です。

RE科目(参加型体験授業)「新撰組を歩く」は実地をめぐり新撰組の実像に迫る科目です。

担当は歴史文化コースの大庭先生・石本先生です。先に都内をまわった学生たちは、調べ学習で発表を重ねてきた上で、今回は京都編を実施しました。早速ご報告しますね。

一日目は午前8時半に東京駅集合、遅刻者もなく、みな元気に集まりました。京都駅に到着後一旦ホテルに荷物を預け、いよいよ隊士たちの足跡をなぞって京都を歩きます。天気は好天に恵まれましたよ。

西本願寺にて

巡見は西本願寺北集会所と不動村の屯所跡(現在は安寧小学校)を見学しました。上京した近藤・土方らは当初壬生におりましたが、やがて隊ができ規模が大きくなると、西本願寺にうつり、そして京都での最後の屯所の場所は不動村でした。1日目は、この屯所の移り変りから新撰組の規模の変遷を見学する学びです。巡見中の大庭先生の解説を聞きながら、当時を考えようとする学生もおりましたよ。

角屋にて

1日目の大きな見学箇所は、角屋です。角屋から八木邸までの道程は、芹沢鴨らが暗殺される舞台をなぞる道程にもなります。八木邸では、ガイドの方の臨場感溢れる説明に、学生たちは大満足の様子でした。1日目はこれで終了となります。

2日目も快晴の中出発です。今回は、いよいよ八木邸から黒谷金戒光明寺まで歩きます。黒谷金戒光明寺は、京都守護職松平容保が藩主であった会津藩が本陣とした寺院です。本陣に選ばれた理由の一つには、千人をこえる多くの藩士たちを収容できる大規模な寺院だったことにありました。隊士たちはここで守護職の指示を仰ぎ、または状況報告のため、日常的に行き来していたと考えられます。

学生たちはその道中を追体験したく、徒歩でやって来たわけです。道中石本先生による民俗的な解説も聞きながら、当時の隊士達の思いを考えながら歩きます。事前学習してきたことを思い出しながら、先生たちの説明に熱心をメモを取る学生もおりました。

池田屋跡にて

途中の池田屋跡では、大庭先生による解説もいただきました。新撰組が一躍その名を有名にするその地で、学生たちは熱心に先生のお話を聞いておりました。

こうして、流石に歩きに疲れてきた学生たちですが、黒谷金戒光明寺にて今回の巡見は終了となります。皆さん本当によく歩きました!そのあとは自由時間です。皆さん楽しそうに祇園・四条河原町を散策し帰路につきました。今回でRE科目「新撰組を歩く」の巡見は終了です。来年度もまた、京都で学びを深めていく予定です。RE科目は課題を多面的に学ぶことが目的です。こうした状況下最大限の注意と教員の工夫をいれながら、今後も実施していきたく思います。

八木邸にて
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