文学部・文学科 │ 聖徳大学

文化財研究Ⅰ学外研修を実施しました

22.11.28

武蔵国分寺跡(撮影時のみ、マスクは外しております)

「日本一楽しく学ぶ」をコンセプトに開発された、1年生向けの聖徳大学文学部の体験型授業、「RE科目」(REとは、Reality Experience:人生におけるとても貴重な本質的体験という意味)。
学生の皆さんからの高い支持に応え、今年度から「プレミアムRE科目」として、2年生以上の皆さんに向けた体験型授業がスタートしました。今回はそのうちの1つの紹介です。

文学部歴史文化コースでは、文化財を実際に肌で知り理解する、文化財研究という講義があります。今年はCOVID-19への対応を十分に重ねた上で、久々に学外研修が実施されました。学生の皆さんは、大変充実した内容となりましたよ。今回はその報告となります。

今回は、今年が史跡指定100周年ともなっている、武蔵国分寺跡をめぐってきましたよ。対象学生は3年生たち。引率は、古代史の黒須先生、考古学の松尾先生、日本民俗学の石本先生です。専門の異なる三人の先生が、「道」をテーマにして企画したこの学外研修、行く先々で専門の違う見方での解説がなされました。

東山道跡(撮影時のみ、マスクは外しております)

最初に訪れたのは、古代の道の様子が残る東山道武蔵路跡です。幅12mという古代の道の広さに、参加者は驚いておりました。解説板を熱心にメモする学生、写真を撮り様子を記録する学生、参加者はさまざまに学びを深めております。

国分寺崖線にて

続く、国分寺崖線で、当地の地形を確認します。都内ながら豊かに残る自然に感動する学生もおりました。この日は天候も穏やかで、歩いているうちに暑くなるほどでした。その後、武蔵国分寺跡資料館に向かいます。武蔵国分寺跡は1922(大正11)年に国史跡の指定を受け、2022(令和4)年、100周年を迎えました。武蔵国分寺跡資料館では、この100周年を記念して、特別展「史跡武蔵国分寺跡100年のあゆみ」が開催されていました。しっかりと史跡の概要を学んだのちに、いよいよ武蔵国分寺跡に向かいました。今から1,300年ほど前に存在した巨大な金堂・七重塔などの姿を想像しながら、参加者は驚きを深くしていました。

最後は、鎌倉街道の切通を歩き、今回の研修は終了です。道中では、国分寺に関する黒須先生の解説や、発掘についての松尾先生のお話、また道中で見る道の民俗や長屋門の解説を石本先生よりしていただきました。「道」をテーマに歴史学、考古学、民俗学の三つの専門の先生によってなされたこの企画に、参加学生は充実した様子でした。

歴史文化コースは、異なる専門領域を持つ多様な先生方の講義が学べます。実地研修もそうしたコースの特色を活かした内容になります。状況を見極めながらも、今後も学生と教員が、共に歩いて学ぶ歴史を楽しめればと思っています!

鎌倉街道の切通にて
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