文学部・文学科 │ 聖徳大学

RE科目「文豪を訪ねてⅡ」報告②

20.11.23

RE科目(参加型体験授業)「文豪を訪ねてⅡ」ではこのほど、太宰治ゆかりの東京都三鷹市を散策しました。引率したのは日本語・日本文学(日文)コースの重里徹也先生と李哲権先生。図書館情報コースの村山隆雄先生(図書館長)と日文コースの松本麻子先生(文学部1年の学年主任)が特別参加してくださいました。

JR中央線の三鷹駅に集合。2つの班に分かれて、文学散歩の始まりです。太宰治は一時期を除き、亡くなるまでの9年間を三鷹で過ごしました。この間に『人間失格』『斜陽』『ヴィヨンの妻』『桜桃』など、代表作の数々を書きました。

まず、訪れたのは太宰治文学サロン。太宰一家がよく利用していた酒店跡に建ったビルの1階に作られた文学コーナーです。コロナ禍のために3人ずつの入館ですが、太宰の居宅が模型で展示され、直筆原稿や初版本の複製が楽しめました。サロンの玄関横には太宰の大きな写真が展示されていて、順番を待っている間に、一瞬マスクをはずして記念写真を撮影しました。

散策は続きます。一緒に死んだ愛人、山崎富栄の下宿があった場所。太宰たちがよく訪れて、2階は太宰の仕事場になっていた小料理屋のあった場所。2人が身を投げた玉川上水。太宰の旧居跡。作品に登場する場所も多く、足で太宰作品を読んでいるような感覚に襲われます。

最後に訪れたのはお墓のある禅林寺。太宰のお墓の斜め前には、森鷗外のお墓もあります。両方のお墓に、1人1人順番にお参りして、手を合わせました。

「晩秋には太宰がよく似合う」。そんな言葉も飛び交った文学散歩になりました。

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