RE科目「文豪を訪ねてⅠ」報告②
19.07.18
RE科目「文豪を訪ねてⅠ」ではこのほど、東京都新宿区の早稲田界隈で学外研修を実施しました。担当は日本語・日本文学コースの重里徹也先生と李哲権先生です。
地下鉄東西線の早稲田駅に集合して、まずは新宿区立漱石山房記念館へ。文豪、夏目漱石は1907年から亡くなる1916年まで早稲田南町の家で過ごしました。文学館はこの地に建てられています。ここで『三四郎』『こころ』『明暗』などの名作が書かれました。
洋書が山のように積まれた書斎。書簡や草稿から知る漱石先生の筆致。数々の弟子たちが先生を取り巻くパネル。文学者たちの息遣いが伝わってきます。
隣接した公園には「猫の墓」もありました。授業で習った『文鳥』に登場する文鳥の死骸はどこに埋められたのでしょう。漱石先生の等身大の写真が展示されていましたが、意外に小柄だったのも、新しい発見でした。みんなで背比べをしていました。
その後、古書店や飲食店が並ぶ早稲田の学生街を歩きました。作家、村上春樹さんが青春の日々を送った街です。授業で読んだ『羊をめぐる冒険』の冒頭を思い出しながら、作家の学生時代に思いをはせていました。
村上さんが早稲田に通い始めた1960年代後半。大学は学園紛争でほとんど授業がなく、村上さんは学内の演劇博物館でシナリオを読んでいたようです。あいにくの雨の日曜日。キャンパスにも人が少なく、静かな空気が流れていました。
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