文学部・文学科 │ 聖徳大学

文学部学生が県高校生文芸大会で研究発表:『サラダ記念日』に示された「現代女性の心のカタチ」テーマに

19.06.27

このほど聖徳大学で開かれた第7回千葉県高校生文芸大会で、文学部の2年生4人が研究発表をして、日頃の勉学の成果を披露しました。
この大会は関東地区大会の千葉県予選を兼ねたもので、県内の7つの高校から文芸好きの生徒たちが参加しました。


研究発表をしたのは、日本語・日本文学コースの今泉友希さん、金井有香さん、川﨑珠実さん、英語・英文学コースの岩下絹子さん。4人は俵万智さんのベストセラー歌集『サラダ記念日』の魅力を「現代女性の心のカタチ」をテーマに論じました。
たとえば、「オレンジの空の真下の九十九里モノクロームの君に寄り添う」という歌。鮮やかな色の空と、色彩を失った恋人の姿が対比されています。
この歌について、「この恋人の私への思いは冷めているのではないか」と解釈しました。そして、宇多田ヒカルさんの歌「COLORS」にも、似たような表現があるのに注目し、色彩が示す心のありように迫りました。
俵作品では曜日名をはっきりと示していること、人間をまるでモノのように扱うことなども話題になりました。短歌を解釈するのに、椎名林檎さん、aikoさん、西野カナさんなど、シンガーソングライターたちの歌詞を参照したのも、高校生たちの関心を呼んだようです。
7月7日のオープンキャンパスでも、同じメンバーで『サラダ記念日』の魅力について研究発表を行います。皆さん、お見逃しなく!

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