藤田嗣治展でホンモノ授業! 児童文化コース〜対話型鑑賞の実践〜
19.09.17
皆さん、こんにちは!
「対話型鑑賞」をご存知でしょうか?
ニューヨーク近代美術館で開発された「ビジュアル・シンキング・カリキュラム(The Visual Thinking Curriculum)」による美術鑑賞方法です。
日本でも、近年、美術館の教育普及活動の一環として行われたり、学校教育に取り入れられたりしています。
絵を見ながら、それぞれが思ったことや気づいたことを語り合うのが対話型鑑賞。
みんなの意見を引き出すのが、作品の隣に立つファシリテーターの役割です。
今回は、大成哲雄先生の「保育内容指導法Ⅺ(造形)」の授業で、児童文化コースの3年生がこの鑑賞法を体験しました。
5、6人のグループに分かれ一つの作品を7分。
交代でファシリテーターも担当しました。
最初は何を言っていいのか少々戸惑っているようでしたが、作品をじっくり見ることでどんどん手が上がるようになってきました。
お互いの発見が発見をよんで、いろんな解釈が飛び出します。
「どうしてそう思ったの?」ファシリテーターの問いに対し、根拠を話します。
対話型鑑賞で鑑賞することによって、美術への造詣を深められるだけでなく、観察力、批判的思考力、言語能力などの複合的な力を伸ばせることがアメリカの教育現場で実証されています。
ひと通り交代で練習したあと、学生たちが図工室の外に出ていきましたよ…
…到着したのは、学内の附属図書館の最上階にある聖徳博物館。
「藤田嗣治展」が開かれていました。藤田嗣治は、国際的な芸術家として知られています。
聖徳大学は、藤田がフランスで高く評価されるようになった 1920 年代後半から、円熟期を迎えた 1950 年代後半までの貴重な作品を収蔵しています。
早速、ホンモノの美術作品を使って、対話型鑑賞です。
「どんな状況なのかな」
「この二匹の猫の関係は?」
「肌の色が光って見えるのはなんでだろう・・?」
本物の迫力に呼応するように、言葉が次々生まれてきます。
今度は、子どもたちと美術館で対話型鑑賞をしてみたいですね!
学内に、いつでも「ホンモノに触れられる学びの環境」があることは素晴らしいことです。
学生は、この授業を通して美術鑑賞を今までより身近に、楽しいことだと感じられるようになりました。
海外研修で行くパウル・クレーセンターでは、体験プログラムの一部に対話型鑑賞で鑑賞を楽しむ時間もあります。
今回は「鑑賞」をキーワードに記事を集めてみました!
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(児童学部)