世界の児童文学③『赤毛のアン』の豊かな遊びの世界
25.06.06

みなさん、こんにちは!
児童学の研究分野である「児童文学」から、『赤毛のアン』の世界についてご紹介します。
『赤毛のアン』(1908)はカナダの作家L.M.モンゴメリによって書かれた小説。
アニメや映画、ドラマになり、カナダを代表する児童文学として世界中で知られています。

作品の舞台であるカナダのプリンス・エドワード島には、世界中からファンが集まります。

アンの家(グリーンゲイブルズ)は後から建てられたものですが、小説のイメージが再現され、当時の生活のようすを垣間見ることができます。

手縫いの服に保存食、パッチワークキルトに農作業の器具。
必要なものは自分たちで作り出す大変な生活。
でも共同作業を通して人々は語りあい、子どもは自立するちからを育てていきました。

アンが友人たちと遊んだであろう小径や湖は、家々から離れて緑豊かな場所。
島の子どもたちは誰にも邪魔されず、自由な空想や遊びを生み出したことでしょう。

『赤毛のアン』の魅力は、豊かな子ども時代をありありと描いてみせてくれたところにもあるのかもしれません。
アヴォンリーの町には、作者モンゴメリの生家や、職場であった郵便局、お墓が残されています。
日本で暮らしていると、『赤毛のアン』はお伽の国の物語のように感じられますが、背後にある現実の強固さが作品世界を支えていることがわかります。
作品の舞台を歩いてみると、作品の理解が深まりますね。
聖徳大学には海外研修があり、児童文学の世界を探求できるプログラムが用意されています。ぜひ海外研修のブログもご覧ください!
(海外研修④ イギリス児童文学の旅 │ 教育学部・児童学科 │ 聖徳大学 聖徳大学短期大学部)https://faculty.seitoku.ac.jp/child-studies/2018/10/26/kaigai4bunka/
(児童学科 准教授 松村裕子)
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