文学部・文学科 │ 聖徳大学

RE科目「戦国大名」報告

25.01.01

「日本一楽しく学ぶ」をコンセプトに設置された、聖徳大学文学部の参加型体験授業「RE科目」(REとは、Reality Experience:「人生におけるとても貴重な本質的体験」という意味)のご紹介です。

新年あけましておめでとうございます。初春のお慶びを申し上げます。
本年の文学部ブログは、RE科目「戦国大名」の学外授業の報告からスタートいたします。

RE科目「戦国大名」は、小田原を訪れました。北条氏(後北条氏)は小田原城を本拠として、関東一円を支配しました。授業では戦国時代の大名と城について学んできましたが、学外授業では小田原城と周辺の遺構を訪れ、戦国時代に関する授業の学びを振り返りました。担当は、歴史文化コースの黒須利夫先生です。

学外授業の当日は残念ながら曇天でしたが、雨は少しぱらついた程度でした。まずは、市内でわずかに残る小田原城三の丸の土塁跡(幸田門跡)を訪れました。上杉謙信や武田信玄がここを通って小田原城を攻めたと考えると、感慨深いものがあります。

次に、小田原城を訪れました。小田原城趾公園では、馬出門(うまだしもん)から銅門(あかがねもん)という、本来の登城ルートで入城しました。住吉橋の前で記念撮影をした後、復元された銅門に入ると、小田原評定の様子が再現されていました。

小田原城天守閣の内部は博物館となっており、北条氏と小田原城の歴史を学ぶことができます。また、天守閣の上からは相模湾や周囲の景色を一望することができました。小田原攻め当時の様子を想像しながら、その眺望を楽しみました。(小田原05~07)

その後、戦国時代の北条氏小田原城の景観を探るために公園の裏山を登り、八幡山古郭の遺構に向かいました。小田原城の主郭があった県立小田原高校の隣を抜け、さらに坂道を登って向かった「小峯御鐘ノ台大堀切」がもう一つの目的地となります。戦国時代の城には、その外郭に空堀と土塁をめぐらし、総構(そうがまえ)と呼ばれる防禦施設を備えているものがありました。小田原城の総構は総延長9㎞にも及び、当時の全国最大規模を誇っており、このことから難攻不落の城とも呼ばれていたのでありました。

「小峯御鐘ノ台大堀切」は小田原城総構の一部で、戦国時代当時の姿をよく残す貴重な遺構です。現在でも、幅20~30m、深さ10m以上、堀の角度は50~60度という空堀がおよそ250mにわたって残っています。現存する空堀としては、全国でも最大規模です。皆で一緒に、城攻めをする戦国時代の兵となった気分で、空堀の底を歩きました。最後には、相模湾を見下ろしながら、記念撮影を行いました。(小田原08~10)

今回の学外授業では、途中に山登りもあって、歩き疲れましたが、戦国時代の景観に触れることができて、充実した一日となりました。

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