文学部・文学科 │ 聖徳大学

プレミアムRE科目「文芸創作」報告

23.07.20

「日本一楽しく学ぶ」がモットーの聖徳大学文学部。RE科目(参加型体験授業)の進化版であるプレミアムRE科目も設置されています。
今回は昨年から新設され、3、4年生の人気を集めている科目「文芸創作」をご紹介しましょう。

学生たちが小説を書いて競い合う科目です。春学期が「文芸創作Ⅰ」、秋学期が「文芸創作Ⅱ」と1年間を通じて開講されています。

まず、毎回3~4人の学生ずつ、小説を発表します。それを学生たちが批評し合います。
「この人物が面白いので、もっと描いてほしい」「文章のリズムがいい」「せっかく設定が面白いのだから、ドラマを展開してほしい」「ここが不自然」。本音の言葉が飛び交います。

担当している日本語・日本文学コースの重里徹也教授は、すべての作品を添削したうえで、時に厳しく指導します。作者は、これらの批評をもとに書き直して、第二稿を仕上げます。

第二稿についても同様に批評が繰り広げられます。「構成がすっきりとした」「やっぱりタイトルを変えた方がいい」「ラスト、もう一段落ほしい」。読むのが2回目になると、教室の友人たちも愛着が生まれてきます。作者はさまざまな批評を受け止めながら、加筆して第3稿をつくります。

そして運命の投票。1人2票ずつ投票して上位6作を選びました。ここで招聘(しょうへい)講師の三輪太郎先生の登場です。元・文藝春秋の編集者で、評論家、作家としても活躍する東海大教授です。

三輪先生に来ていただいたのは7月15日。土曜日の午後でした。三輪先生は学生が互選した6作品一つ一つの作品の勘所を大きな模造紙に書いてきてくださり、それを使って懇切に解説してくださいます。作者本人や他の学生からの質問にも丁寧に応えてくださいました。

三輪先生に最優秀作品と優秀作品を選んでいただきました。賞品(おすすめの文庫本)を手にした2人の学生は生涯の思い出になったでしょう。

小説創作の道は険しく厳しいです。でも、書き上げて友人たちと批評し合うことで、他のことでは味わえない、震えるような緊張と喜びを経験できます。この教室から、いつか、プロの書き手が羽ばたくことを期待しています。

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