文学部・文学科 │ 聖徳大学

日本語日本文学コース中間発表

22.10.10

2日目の発表を終え記念写真 ※撮影の時のみマスクを外しています

日本語・日本文学コースでは、9月7日と8日に中間発表が行われました。
今年度は対面での発表となり、2日間にわたって日本文学と日本語学に関する力のこもった発表と議論が続きました。

4年生の皆さんは、先生方と後輩の3年生を前に、資料を用いながら卒論の現状と今後の見通しについて発表し、コースの先生方からの質問や指摘に答えていきます。
日頃指導を受けているゼミ担当の先生以外からも、たくさんのアドバイスがいただける貴重な機会となりました。

日本文学の分野では、『古今和歌集』『枕草子』『源氏物語』といった著名な古典文学から、
夏目漱石、芥川龍之介、太宰治、川端康成といった文豪たち、
小川洋子絲山秋子など現在活躍している作家まで、非常に幅広いラインナップとなりました。
また、『古事記』『日本書紀』における月の神「ツクヨミ」、陰陽師、源義経、桃太郎など、サブカルチャー的な人気の高い伝説的なヒーローを取り上げる卒業論文が多いのも今年の特徴です。

日本語学の分野では、現代の省略語に注目するもの、いわゆるJーPOPについて、歌詞あるいは鼻濁音に注目するなど、日本の「今」を言葉の面から鋭く分析する研究が目立ちました。

聖徳大学文学部の日本語日本文学コースでは、日本文学と日本語学をどちらも深く学ぶことができます。
今回の卒論で、『枕草子』のオノマトペ(擬音語・擬態語)から清少納言の感性を読み解くもの、ヒップホップミュージックと漢詩や和歌の技法の共通性を見いだすものなど、文学と語学の2つの視点をもった研究が見られたのも、その証といえますね。

このように例年以上に充実した発表が多く、先生方との議論は大いに盛り上がりました。
4年生の皆さんが、対象となる作品を深く読み込んだこと、あるいは真剣に言葉の調査分析を続けたことが伝わってきます。
3年生の皆さんも、先輩の発表を聞くことで大きな学びがあったことでしょう。

卒論提出まであと3ヶ月、
この中間発表で明らかになった課題を一つ一つこなし、充実した卒業論文が完成することを期待しています。

真剣な表情で発表を聞く学生の皆さん
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