文学部・文学科 │ 聖徳大学

RE科目「恋の歌を読む―百人一首を中心に―」報告

20.11.06


※写真撮影時のみ、マスクを外しています。

笑顔で写真に収まる皆さん。
一体どこで撮った写真なのでしょうか。
その答えは、下の文章を読むとわかりますよ!

RE科目「恋の歌を読む―百人一首を中心に―」は、百人一首の和歌の詠まれた背景を読み解くとともに、平安時代の書の美を味わうという授業を展開しています。
担当は、書道文化コースの岩井秀樹先生、日本語日本文学コースの松本麻子先生・諸井彩子先生で、ティーム・ティーチングで進められています。

百人一首といえば古文ですが、RE科目は、高校までの文法中心の授業とはひと味違います。
「いずれも劣らぬ名歌、勝負の行方は?」
「清少納言を絶句させた返歌って?」
「最近冷たいね、と恋人に言われたら何て答える?」
「この特徴ある字は誰のもの?」
などなど、いにしえの歌人たちが、現代の私たちと同じような喜怒哀楽をもって生きていたことが実感でき、彼らを時をこえた友人のように身近に感じることができるのが、この授業の魅力です。
三人の先生方が、ご専門の立場ならではのコメントのやりとりをなさるのも楽しいですよ。

RE科目といえば学外研修ですね。
今年度の学外研修は、密を避けつつグループ単位で見学を行いました。
オンライン授業ではつながっているものの、顔を合わせるのは初めてというグループもありましたが、無事に全員集合。

その学外研修の場所とは……上野にある東京国立博物館でした!
これだけ「引き」で撮っても、建物の一部しか写せません。
博物館の大きさがうかがえますね。


※写真撮影時のみ、マスクを外しています。

館内にはたくさんの展示室があり、平安時代に書かれた国宝「扇面法華経冊子(せんめんほけきょうさっし)」(扇形の紙に法華経を書いた冊子本)や重要文化財「寸松庵色紙(すんしょうあんしきし)」、どこかユーモラスな妖怪が描かれた「土蜘蛛草紙絵巻(つちぐもぞうしえまき)」など、さまざまなお宝が展示されています。
広い館内のどこかにいる先生方三人を見つけることができれば、ミッション・コンプリート。
先生方それぞれの解説を聞いて、学びを深めることができました。

建物の中も、実に重厚感があります。

見学後にはグループ内で「見たお宝の中で、もしも1つもらえるとしたら何が欲しいか、そして理由は何か」をオンラインで発表し合い、学外研修を締めくくりました。
ゲームに出てきて好きな写楽の絵、青色の紙に金と銀の文字で書かれていて夜空みたいに綺麗な「紺紙金銀字大唐西域記」(呪文みたいですね!)、物語の一場面が忠実に再現されていて繊細な絵である「車争図屏風」などなど、皆さんお気に入りの作品が見つかったようです。

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