【おうち時間をたのしもう】② 手作りパズル
20.04.21
みなさん、こんにちは!
お家でいかがお過ごしでしょうか?
「造形」の授業を担当している、西園です。
今回は、お家でできる造形を紹介します。
私には、3歳の娘「はなちゃん」がいます。
3歳の幼児と大人が一緒にパズルづくりを楽しむ様子を映像でまとめてみたので、ご覧ください。
簡単なので、ぜひトライしてみてください!(製作時間:40分程度)
■用意する材料(家にあるもので大丈夫です)
- 段ボール(土台、フレーム、パズル部分)
- 包装紙(家にあるショップの紙袋などでも良い)
- パズルの絵になる印刷物(チラシ、絵本のコピーなど、図柄があれば何でも可)
- のり、両面テープ
- はさみ、カッター、カッターマット
- 鉛筆、ペン
・・どうだったでしょうか。
パズルをつくる過程のなかに、幼児の学びがたくさんあったことに、気がついたでしょうか。では、少しだけ、指導者と幼児との関係を解説してみます。
場面1)0:23
“のり”に触ることを嫌がるはなちゃんに、指導者は、“スライム”に似ていることを伝えました。
そうすると、はなちゃんは、のりの感触を確かめ、「スライムみたい」と言いながら段ボールにのりをぬり始めました。
これは、この幼児が普段の生活のなかで、スライムを用いて遊んでいることを知っていたから生まれた指導になります。
のりに触れることを、普段の生活にある似た行為に例えることで、のりとはなちゃんとの距離が縮まったのですね。
場面2)0:36
段ボールにのりをぬることで、段ボールの色が変化することを発見し、指導者に伝える場面があります。
大人にとっては、当たり前の現象ですが、幼児にとっては、自らの行為によって生まれた現象の発見で、それを指導者に伝えよと言葉にしています。
場面3)1:40
両面テープをはがす場面では、指導者とはなちゃんの「よーいドン」というかけ声とともに、はがしています。
少し、作業に飽きてきたときだったため、活動に集中できていませんでした。
そのため、指導者から、「どっちが速くはがせるかな?競争しよう」と言葉掛けをしました。
はなちゃんは、普段から競争をすることが好きな子でした。
そのことを、造形活動のなかにも取り入れ、興味関心を、引き戻した場面になります。
造形活動にとって大切なことは、幼児が、できあがった完成を喜ぶだけではなく、切ったり貼ったり描いたりする行為の過程で、様々な気付きや発見をすることにもあります。
指導者(保育者)は、日々の生活からつながる出来事を捉え、それぞれの活動に結びつけて幼児の行為を認識しています。
この経験の連続が、次を予測するという能力に結びついているのだと思います。
皆さんも、ぜひ自分でつくる体験を通して、自らの行為を客観的にみたり、幼児の視点で考えてみたりしてみましょう!
今回は、造形科目の授業の様子を集めてみました。
★「色紙でつくっちゃおう『みんなの街』保育内容指導法Ⅺ」はこちら!
★「凄いぞ!『図工』のスケッチブック」はこちら!
★「保育内容指導法Ⅺ アニマル大行進」はこちら!
★「保育内容指導法Ⅻ(造形)『秋のオブジェ』制作」はこちら!
★「『造形遊び』を指導できる先生に!」はこちら!
★「光のアート! ライトドローイングの授業」はこちら!
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