文学部・文学科 │ 聖徳大学

RE科目「江戸文学を歩く」報告①―深川散策の巻

23.12.25

日本一楽しく学ぶ」をコンセプトに開発された、聖徳大学文学部の体験型授業、
「RE科目」(REとは、Reality Experience:人生におけるとても貴重な本質的体験という意味)のご紹介です。

RE「江戸文学を歩く」江戸文学を代表する『奥の細道』を学んだ後、芭蕉にゆかりのある場所を訪ねて実際に歩いてみる授業です。
最初の学外授業は恒例の江東区深川散策。秋の深川を歩き、芭蕉の面影を探すことにしましょう。

隅田川と芭蕉の葉

芭蕉は37歳の時に、隅田川のほとりに居を構えました。現在の芭蕉稲荷神社あたりに芭蕉の庵があったとされています。

元禄2年(1689)芭蕉は庵を処分し、『奥の細道』の旅に出る準備をします。旅の直前に芭 蕉が住んでいたのは、ここ採荼(さいと)(あん)

満面の笑みで芭蕉さんと記念撮影

芭蕉さんと写真撮影できて、みなさん嬉しそうです。

今回の授業では、散策しながら「秋の句を詠むこと」が課題となっています。紅葉のはじまった清澄庭園を歩きながら、みんなでどんな句を詠もうか考えます。

芭蕉記念館も見学し、蛙のポーズで記念撮影。深川の秋を満喫した1日でした。

散策を終えたあと、句会を開きました。みなさんの句のうち、最も良い句だなと思ったものに投票します。名前はふせてあるので、誰が詠んだ句なのかわかりません。どきどき。

1位は、「蛙とともに芭蕉を見守る老爺(ろうや)(がき)が選ばれました。作者のOさんによると、芭蕉稲荷神社にあった「老爺柿」の木に注目した句とのこと。芭蕉の愛した蛙と柿の木が、この神社で変わることなく人々を見守っている、そんな様子を詠んだそうです。すてきですね。

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