オンライン授業も楽しく―みんなで連歌を詠(よ)もう―
20.10.12
皆さん、こんにちは。
現在、聖徳大学文学部では、「Microsoft Teams」というアプリケーションを使って、オンライン授業が行われています。
大学でのオンライン授業はどのようなものなのでしょうか。
その質問にお答えすべく、今回は、日本語・日本文学コースの「日本文学特講Ⅰ」という授業を紹介します。
何でもこの授業では、4年生の皆さんがオンラインで「連歌を詠(よ)んだ」とのことなのですが。
そもそも「連歌」とは……?
早速ご担当の松本麻子先生に、詳しく聞いてみましょう!
――「連歌」とはどういうものですか?
れんが、と読みます。連歌とは、10人程度の人たちが集まり、5・7・5の句と7・7の句を交互に百句つける文芸です。前の句からいろいろなことを連想し、句をつけていきます。大河ドラマの主人公、明智光秀も本能寺の変の前に連歌をしましたよ。
――ルールなどはあるのですか?
室町時代には細かいルールが作られました。前の句と関連させながら、意外性のある展開にもってゆくことが大切です。参加者が「え?そうきましたか」と驚くような句をつけると、みんな盛り上がるようです。
――難しいのではありませんか?
学生さんもはじめは戸惑っていましたが、やってみると誰でもできるものです。連歌は優秀なコミュニケーションツールで、しかもオンラインだって楽しくできる。4年生もなかなか会えないクラスの仲間と、オンライン上でわいわいやっていましたよ。
それでは、授業で作成した連歌を実際にご紹介しましょう。初めて作ったにしては、上出来です。
なお冒頭の写真は室町時代の連歌懐紙(かいし)(連歌を清書したもの)です。