図書館情報コース口頭試問
25.03.03

1月23日、図書館情報コースゼミに所属する4年生の卒業論文口頭試問が実施されました。各学生が自身が提出した卒業論文をもとに研究成果を報告し、コース教員3名からの試問を受けました。
今年度の卒業論文も図書館情報学という学問分野の広さと深さを反映した、幅広く個性的なラインナップとなりました。
今年のテーマの傾向としては、図書館の役割についての研究、図書館サービスについての研究、図書館資料についての研究、図書館を取り巻く文化についての研究に大別できます。


たとえば、図書館サービスについて研究したものには、公立図書館における地域資料の在り方を検討した研究、認知症支援サービスに着目した研究、ヤングアダルトサービスの課題を分析した研究、読み聞かせの導入に有効な手段を検討した研究などがありました。
図書館資料についての研究には、竹取物語の描写が古典、絵本、児童文学でどのように違うのかを比較した研究、絵本の描かれるジェンダー観の変遷を探った研究、ファンタジー作品の物語の入り口を分析した研究などがありました。
それぞれの学生が中間発表時に指摘された点を自分なりに咀嚼し、卒業論文として昇華していました。
卒業論文は、読まなければならない文献数も書かなければならない文字数も非常に多く時間のかかる作業です。ひたむきに向き合い、苦労して一つの成果物を生み出した達成感とそこで培われた自信は、今後の学生のみなさんにとって強い武器となることでしょう。
4月以降、新たなる環境へと進むことになりますが、図書館情報コースで学んだ知識・技術を存分に活かし、それぞれの道で活躍してくれることを教員一同願っております。
