RE科目「江戸文学を歩く」報告②―深川散策の巻
23.02.23
「日本一楽しく学ぶ」をコンセプトに開発された、聖徳大学文学部の体験型授業、 「RE科目」(REとは、Reality Experience:人生におけるとても貴重な本質的体験という意味)のご紹介です。
RE「江戸文学を歩く」は江戸文学を代表する『奥の細道』を学び、芭蕉にゆかりのある場所を訪ねて実際に歩いてみることが目的です。
今回は、江東区深川の散策です。芭蕉は37歳の時に、隅田川のほとりに居を構えました。現在の江東区深川にある芭蕉稲荷神社あたりに芭蕉庵があったとされています。
元禄2年(1689)芭蕉は庵を処分し、『奥の細道』の旅に出る準備をします。旅の直前に芭蕉が住んでいたのは、杉山杉風の持ち物だった採荼庵。芭蕉の門人であった杉風は、魚問屋を家業としており芭蕉を経済的に支援したパトロンとして知られています。
ここから芭蕉は『奥の細道』の旅に出発しました。だから、笠と杖を持っているのですね。
芭蕉は船で隅田川を上り、奥の細道の旅に出発しました。
この散策の目的は、芭蕉の足跡をたどることだけではありません。私たちも芭蕉を気取り、秋の句を詠むことが課題です。句碑のある清澄庭園を歩きながら、みんなでどんな句を詠もうか考えます。
今回の散策のゴールは、江東区芭蕉記念館。芭蕉ゆかりの資料をじっくり見て勉強しました。深川にはあちこちに芭蕉の足跡が残っていて、偉大な俳聖も少し身近に感じられた秋の1日でした。