文学部・文学科 │ 聖徳大学

「文化財実地研修」報告

19.12.16

11月29日、今年度の「文化財実地研修」の巡見に行ってきました。この授業は歴史文化コース教員が毎年担当し、3年生以上を対象に行っているものです。
今年の巡見は、三渓園を中心とした横浜です。三渓園は、近代日本最大の輸出品であった生糸の売り込みで財を成した原三渓富太郎が私財を投じて作り上げた日本庭園です。53,000坪の広大な園内には、京都や鎌倉から移築された10棟の国指定重要文化財の古建築を中心として、景観に配慮しながら建てられた建物群が見どころの一つとなっています。


同園のランドマーク的な機能も果たしている旧燈明寺三重塔で撮影した集合写真です。建物もさることながら、この近くにあった、真っ白な富士山から房総半島まで一望できた展望台からの眺望も絶景でした。


移築された古建物群のエリアに入る入口にあたる御門(京都東山の西方寺にあった薬医門を移築したもの)で、建築上の特徴や由緒について、ガイドさんから詳しいお話を伺いました。


三渓園のあとは、中華街、元町、外人墓地、港の見える丘公園、フランス山、山下公園、横浜運上所跡、象の鼻(横浜港発祥の波止場)、と順に見学しました。象の鼻で、今日の成果を確認しながら、日本大通の向こうに沈みつつある夕日に向かって、みんなで声を上げているところです。

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