文学部・文学科 │ 聖徳大学

RE科目「文豪を訪ねてⅠ」報告②

25.08.03

「日本一楽しく学ぶ」をコンセプトに設置された、聖徳大学文学部の参加型体験授業「RE科目」(REとは、Reality Experience:「人生におけるとても貴重な本質的体験」という意味)のご紹介です。

作家ゆかりの土地を訪ねてその生涯と仕事を考えるRE科目「文豪を訪ねてⅠ」では2回目の学外授業として、東京都新宿区の早稲田界隈を文学散歩しました。夏目漱石坪内逍遥村上春樹の日々をたどる一日です。

まず、訪れたのは漱石山房記念館です。漱石が実際に住んでいた場所に建てられた新宿区立の施設です。まずは、再現された書斎が私たちを迎えてくれます。授業で読んだ短編『文鳥』の舞台になった部屋です。漱石はどんな思いで執筆していたのでしょう。漱石の孤独と矜持(きょうじ)も感じさせてくれる部屋でした。

漱石山房記念館と漱石先生

ちょうど、館では「外国語になった漱石作品」をテーマに展示されていました。『吾輩は猫である』の英訳本『I am a cat』は日本で刊行されてから1年足らずで出版されています。漱石の死後も、外国語の読める日本の読者たちは漱石の名作がどのように翻訳されているか、楽しんできました。それは漱石作品への理解をいっそうに深めたことでしょう。

現在、漱石の作品は40以上の言語に翻訳されているようです。会場では英訳を中心に、ドイツ語訳、フランス語訳、中国語訳など、たくさんの翻訳された漱石作品が展示されていました。

次に歩いて、早稲田大学を訪れました。坪内逍遥ゆかりの演劇博物館では世界の演劇史を見つめ直すことができました。ボランティアの解説員、加藤光孝さんたちが熱心にガイドをしてくださいました。すぐ近くにある国際文学館(村上春樹ライブラリー)では、国際的に高く評価されている村上春樹の世界に思いをはせることができました。

演劇博物館と村上春樹ライブラリー内の階段

学生たちに人気だったのは、壁に描かれた羊男の大きなイラストです。村上春樹の長編小説『羊をめぐる冒険』などに登場する人気キャラクターで、一度見たら忘れられません。見学に疲れた後は館内のカフェでくつろぎました。

羊男とともに

参加した学生たちからは「『坊ちゃん』や『こころ』など、今までに読んだ漱石作品の背景をリアルに知ることができました」「漱石が門下生たちに慕われていたのを感じました」「いろいろな国の演劇の歴史を知ることができて楽しかったです」「羊男に会えて嬉しかったです」「村上春樹の作品をもっともっと読みたくなりました」「ボランティアの解説員の方がとても親切でした」と口々に感想を語っていました。

早稲田大学のキャンパス内で

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