文学部・文学科 │ 聖徳大学

2024年度・春季書道展のお知らせ―4年生にインタビュー

25.02.01

今年度の合宿の写真を手にして

毎年恒例の聖徳大学書道春季展が、
今年度2月21日(金)~23日(日)の日程で、松戸市文化ホール4F・市民ホールにて開催されます。

この書道春季展は、「卒業制作展」「書道研究部展」の合同開催となっています。
「卒業制作展」は、文学科書道文化コース4年生の4年間の集大成の展示です。
書道文化コースでは、卒業制作として1人4点の作品に取り組むことになっており、
漢字・かな・篆刻(てんこく・印を彫ること)・調和体(漢字とかなを調和させて書くもの)の各書体の中から、「古典臨書作品」と「創作作品」を含めて制作します。
「書道研究部展」の方は、書道研究部1・2・3年生の部員の作品を展示し、1年間の成果を発表します。

開催に先立ち、卒業制作を完成させた4年生を代表して、お二方にインタビューをしました。

――卒業制作をした作品について教えてください。
「かな2点、漢字1点、篆刻1点です。漢字とかなの1点ずつは、3年生の時に決めていて、すでに展覧会に出品したものを発展させました。かなの創作では、扇形の料紙に藤原定家の和歌を書きました。春夏秋冬の歌を2首ずつです。『中務集(なかつかさしゅう)』の臨書をしたのですが、その字を利用して、西行風の字体で書いてみました」
「漢字の臨書、漢字の創作、本阿弥切の原寸臨書と、その拡大臨書です。漢字では「九成宮醴泉銘(きゅうせいきゅうれいせんめい)」の臨書をしました。これは楷書のお手本とされるもので、書きたいなと思っていました。実は、聖徳大学を受験する時に、高校の書道部の先生にご指導いただいたのも、この九成宮醴泉銘でした」

――そうでしたか。思い出の作品でもあるのですね。
「はい。高校の書道部の先生にとてもお世話になったので、4年間でこれだけ成長できたというのを、書道展で先生に見ていただけたらと思っています」

――扇形の料紙に書くというのは、先輩方もチャレンジされていましたね。
「はい。先輩たちのものもそうですが、さまざまな書道展に行ったときに「華やかだなあ」と思って、やってみることにしました」

――今年の書道部といえば、聖徳祭でのパフォーマンスも印象的です。
「5月に、松戸商工会議所から小さなパフォーマンスの依頼がありました。スローガンを書く、というものです。その後、学生支援課の方に「やってよ~」と軽い感じでお声かけいただいて(笑)、聖徳祭のオープニングでパフォーマンスすることになりました」

――どのくらい練習されたのですか。
「構成は夏の合宿である程度決めていたのですが、……初めて書いたのは聖徳祭の2週間前だよね?」
「うん(笑)」
「1週間前になって、曲に合わせてみたけど「終わらない」となって(笑)。書道部の作品展もあるし、卒業制作もまっただ中で、大変でした」

大好評の書道パフォーマンス

――展示の方では、来場者にしおりを書いてもらうという企画もありました。
「3年生の部長と話している中で、どちらが言い出したのかは忘れましたが、「やろう」ということになりました」
「聖徳祭でいうと、昨年度の小色紙に書くというのの発案は、こちらの部長です」
「あれは、聖徳祭のテーマに「アオハル」というのがあったので、「自分にとっての青春を表す文字・言葉を書く」というものにしました」

昨年度の聖徳祭にて

――卒業後の進路について教えてください。
「実はつい先日、関東にある著名な寺院の内定をいただきました」
「おめでとう!」
「寺務(じむ)全般ということで、御朱印を書くことだけが仕事ではないのですが、これまでの学びを生かしていきたいと思います」
「私は介護の会社に内定をいただきました。もともと何をしたいかはっきりしていない状態で会社説明会に行っていたのですが、話を聞く中で、自分に合っているなと感じました。配属先にもよりますが、レクリエーションの中で、書を取り入れていけたらいいと思っています」

しっかりした口調で話す姿からは、この4年間の学びの充実と、これからに向けての意気込みが感じられました。
ぜひ書道春季展の会場で、学生たちの力のこもった作品をご高覧下さいますよう、お願いいたします。

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