文学部・文学科 │ 聖徳大学

秋学期RE科目がはじまりました

23.11.06

「日本一楽しく学ぶ」をコンセプトに開発された、聖徳大学文学部の体験型授業、
「RE科目(REとは、Reality Experience:人生におけるとても貴重な本質的体験という意味)」のご紹介です。


文学部1年生を対象に、「学びの楽しさと感動」をコンセプトとした、本物を見て学びを深める「RE科目」(正式科目名は「人文科学入門」)
実地での学びを知る魅力が詰まっている科目であると同時に、学生の意見が毎年反映され、内容をより充実していくという特徴もあります。先輩たちから後輩へ、受け継がれ、充実していく文学部RE科目が、秋学期もいよいよ開講しました。

秋学期第一回目のガイダンスでは各担当教員より丁寧な説明がなされましたよ。

先生方による熱いプレゼンの様子

概要は、以下のようになっています。

「ディズニーの世界―作品の魅力―」

アメリカ文化の優れた例としてウォルト・ディズニーの作品を取り上げます。最初にディズニーの生涯や信条、独特の考え方について、英語の資料や彼の詳しい伝記を元に考えます。
次に彼の数多いアニメ映画とそれらの原作などを比較して、どこが同じでどこが違うかなどについて掘り下げていきます。


「一流のホスピタリティを訪ねてⅡ -ホテル業界編-」

一流のホスピタリティをホテル業界から学びます。サービス品質に定評のあるホテルを2つ取り上げ、授業での事前研究と実際にホテルを訪問する学外授業を実施します。
通常授業ではホテル業界の概況や最近のトピックを学び、業界全体の動向を掴んでいきます。
次に、グループワークで業界・企業研究を行い、グループごとに事前学習の発表と学外授業後の発表を実施します。


「文豪を訪ねてⅡ-芥川と太宰 最後の謎-」

作家ゆかりの土地を訪れて、その作品世界に迫る参加型体験授業です。秋学期の「Ⅱ」で対象にする作家は芥川龍之介、太宰治を中心に、川端康成を加えた3人です。
講義では毎回1つの作品を取り上げ読み込んでいきます。
学外授業1回目は、北区の田端文士村記念館。芥川龍之介が住んでいた場所が近くにあります。
もう1回は、太宰治が住んでいた三鷹市界隈。太宰や、山崎富栄が住んでいた場所、2人が入水した玉川上水の岸辺などを回った後、太宰の墓にお参りします。


「戦国大名-戦国を生きた男達-」

この講義では、関東を代表する戦国大名である北条氏を主に取り上げ、上杉謙信や豊臣秀吉との争いの中から、戦国時代の特質や戦国大名という存在の魅力について考えていきます。
学外授業については、十分に北条氏・小田原城を調べた後に、小田原城を「城攻め」します。
難攻不落の堅城と言われた小田原城の周囲や堀割を探索し、戦国時代の息吹を感じてもらう予定です。


「新選組を歩く-新撰組隊士たちの幕末史-」

キ-ワードは「認識」と「感得」です。「認識」とは、最近の新選組関係史料の発見も踏まえ、史料の検証を通じて、史実に基づく新選組像を改めて立ち上げ直していきます。
一方、「感得」は、巡見を通じて、彼らが何を思い、何を意図してその「時」を生きていたのか、彼等の思いに近づき、彼等の思いに寄り添うことを目指します。
具体的には、調布・日野(近藤勇や土方歳三らが生まれ育った新選組の多摩草莽グループの拠点)、流山(近藤勇の投降地)、板橋(近藤勇の処刑地)といった新選組関係史跡を巡見することでその目的を果たしたいと考えています。


「江戸文学を歩く―『奥の細道』『南総里見八犬伝』の世界-」

江戸時代の終わりに完成した『南総里見八犬伝』は、現代語に近くとても読みやすい。長い長い物語ですが、一緒に読み、そして江戸時代のことばについても学んでいきます。
学んだ後は、創作の世界に参りましょう。芭蕉は深川にあった自宅から『奥の細道』の旅に出かけますが、そのルートを私たちもたどってみます。「古池や蛙飛び込む水の音」のカエルに会ったり、採荼庵跡で芭蕉さんと一緒に記念撮影したりすると、自然と句も浮かんでくるかも知れません。


「もっと!図書館を歩く」

さまざまな種類の図書館に訪れ、伝統的、先進的な図書館サービスを体感し、これからの図書館に求められるサービスを考えます。
まずは、さまざまな種類の図書館の役割を知り、図書館サービスの背景を学んだ上で特徴的なサービスを展開している2つの図書館を見学します。
その後に、利用者のニーズに寄り添う魅力的な図書館サービスの企画を受講生の皆さんに立案してもらい、現場の図書館員や図書館関連企業の方を お招きしてアドバイスをいただきます。もしかするとみなさんの企画が実際の図書館サービスに採用されるかも!?


今年も、昨年同様、感染状況に重々気をつけながら、「新撰組を歩く」が京都巡見を例年通り計画していることなどが伝えられました。RE科目は着実にCOVID-19前に移行しているよう感じます。引き続き注意を最大限持ちながら、充実した研修にして参ります。
本物を感じ学びを深めるRE講義が始まりました!

【お知らせ】
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