文学部・文学科 │ 聖徳大学

2021年度・聖徳大学書道春季展のお知らせ

22.02.09

(今回インタビューに参加してくれた4年生のお2人が手にしているのは、
コロナ禍でなかった頃の合宿の様子を撮った写真の額です。
充実した合宿だったことがうかがえますね。※撮影時のみマスクを外しています)

毎年恒例の聖徳大学書道春季展が、
今年度は2月18日(金)~20日(日)の3日間松戸市文化ホール・市民ホールで開催されます。

この書道春季展は、「卒業制作展」と「書道研究部展」を合同で開催するものとなっています。

「卒業制作展」は、文学科書道文化コース4年生の4年間の集大成の展示です。
書道文化コースでは、卒業制作として1人4点の作品に取り組むことになっており、
漢字・かな・篆刻(てんしょ・印を彫ること)・調和体(漢字とかなを調和させて書くもの)の各書体の中から、
「古典臨書作品」と「創作作品」を含めて制作します。
「書道研究部展」の方は、書道研究部1・2・3年生の部員の作品を展示し、1年間の成果を発表します。

開催に先立ち、卒業制作を完成させた4年生のお2人、大川梓さんと中山祐美さんに、今回インタビューをしました。

――卒業制作した作品について教えてください。
大川さん「伊達政宗の辞世の句をとりあげました」
中山さん「歴代大統領の言葉を書きました」

――伊達政宗!人気の高い戦国大名ですよね。歴代アメリカ大統領の言葉というのは?
中山さん「大統領の言葉を書きたかったということではなくて、書きたい言葉をまず探して、
いい言葉があったなと思って選んだら、それが歴代大統領の言葉だったんです」

(中山祐美さん)

――卒業制作はどうでしたか。
大川さん「4点作品を制作するのですが、この伊達政宗の辞世の句は、決めるのが遅かったこともあって、精度を上げるのが大変でした」
中山さん「楽しい…大変でした(笑)」

――どんなところに苦労がありましたか。
中山さん「私は春学期に教育実習を3週間したので、どうしても他の人より遅れがあり、実習を終えたあとは遅れを意識して取り組みました」
(※現4年生の方は、4年次に教育実習をする旧カリキュラムでした。
現在文学部では新カリキュラムがスタートしており、3年次に教育実習をすることになっています)
大川さん「難しい漢字が多いのも大変ですが、逆に簡単な漢字が多いと、作品として映えないんです。なので何の詩を書くか選ぶのに苦労しました」

(大川梓さん)

――卒業制作を経ての今後について教えてください。
大川さん「一般企業に就職します。忙しくなるので、書の方は趣味程度になるかもしれませんが、続けられたらと思っています」
中山さん「私も企業に就職します。吉田先生(一昨年までご指導いただいた吉田洪崖先生)の会に入っているので、月に3回のお稽古があり、展覧会にも出品したいと考えています」

苦労があったと話しながらも、お2人は笑顔。
その表情からは、充実した卒業制作だったことがうかがえ、さすが4年生と頼もしく感じました。

(開催に先駆けて行われた、口頭試問の様子)

学生の皆さんの作品は、「額入れ」という作業を経て、展示されることになっています。
ぜひご光臨・ご高覧下さいますよう、お願い申し上げます。


(昨年度までの展示のご紹介)

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