村山隆雄先生が瑞宝中綬章を受章!
19.06.10
令和元年春の叙勲において、文学部図書館情報コース主任であり、本学図書館長、博物館長をお勤めになる村山隆雄教授が、瑞宝中綬章を受章されました。
図書館界における長年のご功績が叙勲の栄誉として認められました。
誠におめでとうございます。
村山先生は、九州大学、同大学院で化学を学び、1973年に国立国会図書館に奉職。
閲覧部、参考書誌部、総務部、図書館協力部、収集部、関西館、国際子ども図書館、調査及び立法考査局とほとんどすべての部局で経験を積み、2009年、調査及び立法考査局長として定年を迎えられました。
先生は、この間の印象に残っている仕事として、
⓵海外の日本関係図書館の司書研修を、国際交流基金、国際文化会館、国立情報学研究所等の協力を得て、初めて実施することができたこと
⓶外務省の要請を受け、新設のパリ日本文化会館に図書館を設置することに協力し、開館することができたこと
⓷国際図書館連盟(IFLA)アジアPACセンター長として、ネパールの資料保存の予備的調査を実施したこと
をあげておられます。
退職後も国際的に精力的な活動を続けておられます。
退職翌年には、国際協力機構(JICA)のシニアボランティアとしてネパール国立図書館に赴任し、図書館資料の予防的保存の普及に尽力されました。
2015年、同国の大地震後は、先輩ボランティアの山田伸枝さんとともに、ネパール国立図書館の復旧活動の支援を続けていらっしゃいます。
さらに2016年には、JICAのベトナム国会事務局改革支援のための調査にあたったシンクタンクの補強メンバーとしてハノイに4度出張し、報告書のとりまとめに協力されました。
聖徳大学に赴任後は、文学部文学科図書館情報コースの主任として親身に学生の指導に当たり、図書館長兼博物館長として各種の企画の立案や実施の先頭に立つかたわら、国立国会図書館国際子ども図書館の館長だった経歴を生かして日本国際児童図書評議会の活動にも力を入れていらっしゃいます。
村山先生には、今後ともさらにご健勝でいらっしゃるとともに、一層のご活躍をお祈りして已みません。