文学部・文学科 │ 聖徳大学

授業紹介「日文ゼミⅠ」:日本語・日本文学コース

18.07.12

日本語・日本文学コースの3年生の必修となっている、「日文ゼミⅠ」。
作品を深く徹底的に読み込み、分析をするという、卒業論文への土台となる力をつけるための授業です。

今回は、古典文学を研究対象とする、諸井彩子先生のゼミの学生が、どんなふうに調査をしているのか、図書館でのぞいてきました!
諸井先生のゼミでは、これまで現代語訳が書籍の形では刊行されていない、平安時代の和歌作品をとりあげています。

大学での古典文学研究は、古語辞典を使って現代語訳をするという高校までの古典とは違うところがあります。
それは、同時代にその言葉がどのような意味で使われていたのか、徹底的に調べることが求められる、ということです。

用例が何十もあると、1首ずつ調べるのがとても大変。
逆に、用例が少ないと、手がかりがなくて、これまたとても大変。

ゼミ生の皆さんが図書館で見ているのは、用例を集めるための基本文献で、奈良時代から江戸時代までの和歌を網羅した『新編国歌大観』、『角川古語大辞典』、『日本国語大辞典』など、厚さ5センチ以上ある、ずっしりとした書籍ばかり。

これらの書籍を駆使して、担当した和歌に、実証的な現代語訳をつけていくのです。

どの和歌の担当となるかは、最初の授業でのお楽しみ。
自分の担当した和歌が、何を意味しているのか少しずつわかっていくのは、まるでミステリー作品を読んでいるかのような、ドキドキする経験です。

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