児童学部児童学科

松村先生が、ボローニャ・チルドレンズブック・フェアへ

18.04.03

皆さんこんにちは!
春休みの間、大学の先生たちは何をしているのでしょう?
児童文化コースで「絵本」を担当されている松村裕子先生は、イタリアでひかれる国際絵本見本市へ赴き、絵本の最先端について学んでこられました。さっそくレポートしていただきましょう!

 

ボローニャ・チルドレンズブック・フェアは毎年3月に開かれ、各国の出版社が出版交渉をする他、作家やイラストレーターが作品をアピールしたり、各国が自国の絵本を紹介したりと、世界中の絵本に関する情報交換の場にもなっています。

今年の招待国は中国。たくさんの絵本や原画が並び、絵本出版に精力的であることがわかります。これから、ますます日本でも翻訳出版されていくことでしょう。

サイレント・ブック(文字のない絵本)が、文字や活字の垣根を超えるものとして注目されています。フェアでは、サイレント・ブック賞のノミネート作品も展示されていました。

デジタル・ブックのコーナーは年々拡大されています。報告会では「読書ばなれをデジタル・ブックが解消するのではないか」という発言もありました。フロアの反応は、賛否両論あったように思います。

 

報告会のひとつでは、日本の児童文学についての紹介もありました。発表者のひとりはボローニャ大学のティシ先生。
日本の大学大学院で児童文学を学び、昨年『木かげの家の小人たち』(いぬいとみこ著)をイタリア語に翻訳されました。
彼女は院生時代から友人なんです。
「日本とイタリアの架け橋になる」という夢を果たしてくれて、すごく嬉しいです。

フェアのめだまは、IBBYによる国際アンデルセン賞の発表。
2年に1度、「児童文学への永続的な寄与」をおこなった作家と画家に送られる世界規模の賞です。

作家賞を受賞されたのは角野栄子さん、画家賞はロシアのイーゴリ・オレイニコフさんでした。

オレイニコフさんは会場にいらっしゃって、皆さんと喜びを共有しました
角野さんの名前があげられた時、日本人の反応はとても穏やかでしたので、後日、日本の新聞やニュースで大々的に取り上げられていることを知って驚きました。まどみちおさん、上橋菜穂子さんに続いて、日本人の受賞者は3人目です。

 

毎年毎年新しい絵本、新しいメディアが登場しています。そのなかで、子どもにとって人生の喜びとなるものは何かを、大人は真剣に考えなくてはいけません。授業で、学生たちと意見を出し合いたいと思っています。また、絵本作家を目指している学生は、フェアに展示するつもりで、作品作りに取り組んで欲しいですね。

(児童学部)

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