短期大学部・総合文化学科 │ 聖徳大学

【授業紹介】環境論

21.05.27

 総合文化学科の教養科目として環境論がありますのでその内容を紹介いたします。

 最近、台風の巨大化、熱帯夜等の異常高温、集中豪雨の増加などの異常気象やそれらによる被害の増大に皆さんも気づかれていることでしょう。

 IPCC(気候変動に関する政府間パネル)は、世界の多数の科学者が集まって世界の気象データを分析し、科学的、技術的、社会経済学的な見地から評価を行い、気候の変化、影響、対策などを世界に情報発信する機関です。その情報によると、私たちがこのまま二酸化炭素を排出し続けると21世紀末には地球の気温は産業革命前に比較して4℃上昇すると予測し、温室効果ガスの削減が急務としています。

 下の紹介する動画は、このIPCCの特別報告書をもとにNHKが製作したもので、産業革命前に比較して世界の平均気温が臨界点の+1.5℃を超えてさらに上昇すると、北極の氷の縮小→海水の上昇→シベリアの永久凍土の融解→アマゾンの熱帯林がサバンナに変化→南極の氷の大量融解→海面上昇などの温暖化のドミノ倒しが始まり、地球が暴走すると紹介しています。また、+4℃上昇した日本の未来は、海水面が1m上昇→砂浜の消失→漁業への影響→台風の脅威の増大→浸水が現実のものとなると警鐘を鳴らしています。

[地球のミライ] 2100年に“待っている未来” | NHKスペシャル「2030 未来への分岐点」暴走する温暖化 “脱炭素”への挑戦 | SDGs | NHK
https://youtu.be/f6J3gptt76I
*NHK YouTubeより動画引用。なお、公開期間が過ぎた場合は動画は再生されません。

 動画が現実のものとならないよう世界的な取組みが始まっています。日本の産業界もより積極的に技術開発に取り組もうとしています。私たちは環境論の履修により環境の意識を高め、自分の生活を見直したり、複雑に関連する多面的、科学的な問題を考え思考力と解決力を高められます。

 以上、環境論の一端を紹介させていただきました。

総合文化学科 環境論担当教員

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