短期大学部 総合文化学科

【コラム】野菊の墓

21.01.28

 国内旅行業務取扱管理者という資格をご存知ですか。
旅行業界の国家資格で履歴書に堂々と書くことができます。旅行業界への就職にも役立ち、女子学生に人気のある資格です。今年度の入学試験の面接でも受験生からこれらの資格について質問がありました。この資格を取得するには国内旅行業務取扱管理者試験に合格することです。
 今年度の国内旅行業務取扱管理者試験は、申込者14,441人、受験者11,881人、合格者4,499人で合格率は37.9%となりました。合格者のうち女子学生は901人でした。
試験は「旅行業法及びこれに基づく命令」「旅行業約款、運送約款及び宿泊約款」「国内旅行実務」の3科目です。「国内旅行実務」は、JR、フェリー、貸切バスや航空機などの国内運賃料金の他に、国立公園、世界遺産、ラムサール条約、祭りや民謡、伝統工芸品と産地、郷土料理や特産品などの国内地理が出題され、その中には「文学作品の舞台」も出題されることがあります。
 文学作品の舞台として、坊ちゃん(夏目漱石)は愛媛県松山・道後温泉、暗夜行路(志賀直哉)は鳥取県大山、智恵子抄(高村光太郎)は福島県・安達太良山、雪国(川端康成)は新潟県越後湯沢、夜明け前(島崎藤村)は岐阜県馬籠、二十四の瞳(壺井栄)は香川県小豆島などが良く知られています。この他たくさんの文学作品がありますが、千葉県の文学作品は、本学のある松戸の矢切地区を舞台とした「野菊の墓」が挙げられます。
野菊の墓は伊藤左千夫が明治39年に発表した小説で、夏目漱石が絶賛した作品と言われています。この物語は15歳の少年(政夫)と17歳の少女(従姉・民子)との淡い・悲しい純愛物語です。山口百恵さんのテレビドラマや松田聖子さんの初主演映画などが話題となりました。なお、伊藤左千夫の生家は、千葉県山武市殿台(総武本線成東駅から徒歩15分)にあり、県指定史跡に登録されています。

 さて、本学は入学するとすぐに導入教育合宿・FC(Freshmen Camp)があります。このFCは、
1 建学の精神「和」を理解し、礼節について学ぶ機会とする。
2 大学の学びへの転換が早期に可能になるよう、自己の学習スタイルを身につけるとともに、卒業時の自分を描く機会とする。
3 お互いを認めあうことの大切さを理解し、クラスを越えた相互の信頼関係を深めるという3つの目的があります。
この目的を達成するために学科ごとのプログラムによる長野県での宿泊研修は、旧軽井沢の散策なども設けられています。帰路のバスでは学生同士うちとけた話が聞くことができます。しかし、新型コロナウィルス感染症のため、今年度のFCは中止になりました。
FCの代替プログラムとして、昨年11月13日SEITOKU Autumn Program ~チャレンジDAY~ が実施されました。
 内容は本学から江戸川を渡り、帝釈天や映画寅さんシリーズで有名な東京都葛飾区柴又までのウォーキングです。コースプランは各グループに任せられ、本学科国際観光・ホテルコースの学生5人は、野菊の墓文学散歩と矢切の渡しを利用して、柴又までのコースを計画しました。私もその学生さんのグループに同行させてもらいました。途中、西蓮寺では国文学者土屋文明筆の野菊の墓文学碑や、坂川の矢切橋では野菊の墓の一節と登場人物像を浮き彫りにした記念碑などを見ながら、政夫と民子の最後の別れの場となったところ、環境省の「残したい“日本の音風景100選”」に選定された矢切の渡しを利用して、目的地の柴又に向かいました。

柴又では書院造りに西洋建築を取り入れた山本亭を訪問しました。地下に築かれた防空壕を見学した後、壁がほとんどない開放的な部屋で純和風庭園を見ながらお茶をいただきました。

 当日は天気も良く、大変歩きやすい一日でした。これまでオンライン授業であまりクラスメイトと話し合う機会がありませんでしたが、このウォーキングによりお互いのことをもっと知るようになったと思います。
現在、感染症がますます拡大し、緊急事態宣言が再発出されています。皆さん一人一人が充分気をつけて過ごしましょう。

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