聖徳大学からの探訪No.1 ~特別支援学校の作業製品見学~
21.10.19
みなさんこんにちは!急に気温が下がり、紅葉が進みそうな季節柄となってきました。
今回は、今年度本学に着任された、堀子榮先生に寄稿いただきました。
堀子先生は、千葉県特別支援教育課長、千葉県特別支援学校長などを歴任され、千葉県の特別支援教育の発展に大きく貢献されてきた先生です。
聖徳大学の学生の実習先としてもお世話になっている千葉県内の特別支援学校の「作業学習」(児童生徒の働く意欲を育て、将来の職業生活や社会自立に必要な事柄を総合的に学習する、特別支援教育ならではの科目)の取り組みと、その意義について、ご説明いただいています。
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コロナ禍の中、オリンピック・パラリンピックが開催され、選手からはたくさんの元気を分け与えてもらった令和3年夏。
私は、千葉県内の特別支援学校3校を訪問しました。千葉県の特別支援学校における「作業学習」は大変歴史が長く、全国の特別支援学校における「作業学習」を牽引してきていると言えます。3校は、その中でも特に作業学習に力を入れて取り組んできた学校でもありますので、その一部を紹介させていただきます。
7月30日、船橋市立船橋特別支援学校。特別支援学校業界では通称「いちふな」と呼ばれています。(高校にも「いちふな」はありますが。)この学校は、作業学習にはこれまでにも力を入れており、積極的に新しい取り組みに挑んできました。作業棟が増改築され、子どもたちはさらに余裕のある作業室で作業に取り組める環境が整いました。夏休み中ではありましたが、各作業室で先生方が新製品作りに取り組んでいました。写真は市立船橋特別支援学校の作業製品の一部です。
8月25日、午後中、勝田台駅よりバスを利用して千葉県立千葉特別支援学校を訪問しました。こちらの学校は、12月に高等部の作業学習について一緒に学ばさせていただくことから、作業学習の様子を事前に見学させてもらいました。特別支援学校業界では通称「けんちば」と呼ばれています。(高校では「けんちば」は、「ちばこう」と呼ばれていますが。)県千葉の作業学習も伝統があり、本物の製品作りを目指し、本格的な「作業」学習を行ってきています。写真は県立千葉特別支援学校の作業製品の一部です。
8月26日午後、総武線から、東西線を乗り継いで、県立市川特別支援学校を訪問しました。県立市川特別支援学校は、児童生徒の過密化対応として3年前に一部校舎内にあった作業室を、それまであった作業棟に隣接させて増築しました。通称特別支援学校業界では「けんいち」と呼ばれていましたが、「市川市立」が「須和田の丘支援学校」に代わってからは、「いちかわ」と呼ばれています。県立市川は、私も高等部での勤務経験があり、農工班で切干大根づくりや焼き芋づくりを行ったことを思い出します。作業学習には力を入れてきた伝統のある学校です。県立市川特別支援学校の作業製品の一部です。
これらの製品は、知的障害特別支援学校における「作業学習」において、作成されている生産物です。
それぞれの製品には、高等部の生徒一人一人が主体的に取り組んだ、学びの成果が結集されています。
知的障害の程度は多様ですが、一人ひとりの多様性を認め、その資質・能力に基づいて、個別の学びが最適となるような支援のもと、協働的な学びとなるように単元構成等生徒と共に考えてきた結果がこれらの生産物につながっています。
学習指導要領が改訂され、令和の日本型教育<答申>が示され、Steam学習の重要性が語られる中において、「作業学習」の在り方を追求することで、知的障害特別支援学校の学びの充実につながると考えます。
追伸:コロナ禍が収まったなら、ぜひ特別支援学校の作業学習見学、作業学習体験を考えたいと思っています。
本稿執筆にあたって各特別支援学校にご協力いただきました。ありがとうございました。
特別支援教育(障害やその傾向のある子への教育)に興味が出てきた人は、ぜひこちらの記事もご覧ください。
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◆子どもの視点でより良い支援を目指して-特別支援学校実習事前指導-
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今年のオープンキャンパスは、残り1回となりました。
11月21日(日)です。こちらからご予約ください。
みなさんにお会いできるのを楽しみにしています!
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チバテレ「モーニングこんぱす」で聖徳大学教育学科が紹介されました!
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聖徳大学教育学部(2022年4月設置予定)が今週発売のAERAの巻頭に掲載されました!
見開きページを開けると「安広・井上ゼミ」の創作ダンス「アラジン」が一際目を引きます。是非、手にとってご覧ください。
記事の内容はAERAdot.でもご覧になれます→こちら!
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2022年4月 児童学部は教育学部(2022年4月設置)として新たな挑戦を始めます。
現在の児童学部が教育学部になり、7コースが 児童学科4コース、教育学科が3コースになります。
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