心の働きを知る(その7)「発達心理学3」〜心理学を活かした発達支援
26.01.15

みなさん、こんにちは!
今日は、児童学科の心理学プログラム「心理学概論」の紹介(その7)です。
「心理学概論」は、1年次の基盤科目。心理学に興味がある人もない人も、一緒に学ぶ授業です。でも、「心理学をもっと学んでみたい!」と思ってくれる人が増えることを願って、児童心理コースの教員は、楽しいテーマをいつも考えています。
今回は「発達心理学」の応用編です。読み書きや算数に苦戦する小学生への発達支援を取り上げ、そこにどのように心理学が活躍するか紹介します。

これは、大学1年生と児童心理コース3年生の合同ゼミで作成した、学習障害児の訓練用グッズです。「学習障害」とは、全般的な知的発達に遅れはないのに、「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算する」「推論する」のどれかに大きなつまずきがある状態を言います。
一般に幼児期には、文字を書く準備段階として、目の動きと手の動きが一致する、「目と手の協応」がうまくいくように脳の働きが発達しますが、発達に偏りがあると、文字を思うように書けないということも起きます。
そんなお子さんも、ビニール管と針金とウレタン材で作ったこのグッズで、くねくね曲がる曲線に合わせ輪を動かすことで、楽しく訓練ができるのです。

これは、乾くと素焼きのようになる粘土で、文字やその構成部品をゼミ生が作ったもの。目で形を捉えることが苦手な子どもには、触る模型で理解を促します。これは感覚や知覚を扱う知覚心理学にも関係があります。

こちらは、計算につまずく児童のためにリング形式のノートを改造して作成した、聖徳大学東原ゼミオリジナルの「めくる計算機」。中身の紙を全部外し、表紙と裏表紙だけ使います。裏表紙の厚紙を切った1から10までのタグを、足し算は「おいで」と言いながら手前に、引き算は「さよなら」と言いながら後ろにめくるというもの。
実際に、大学に相談に訪れたお子さんが、この教具を使って、自分で計算できるようになりました。たとえば「9-2」なら、まず9までタグをセットし、「さよなら、さよなら」と言いながら右の数字からめくって隠せば、最後に残った7が答です。

頭の中で数を扱うことが苦手でも、目で確認することで、安心感をもって計算に取り組めるようになります。これは頭の中の働きを扱う認知心理学にも関係します。
児童心理コース以外の学生も、「ボランティア演習」という授業に参加すると、地域のお子さんを指導する大学教員の補助ができます。皆さんも、心理学の力で発達を支援するお手伝いをしてみませんか。
(児童学科 教授 東原文子)
★心の働きを知る(その1)「知覚心理学」〜見ること聞くことについてもっと知ろう
★心の働きを知る(その2)「臨床心理学」〜こころの扉を開けて
★心の働きを知る(その3)「社会心理学」〜人と関わる心のしくみ
★心の働きを知る(その5)「発達心理学」〜人の発達の謎に迫る
★心の働きを知る(その6)「発達心理学2」〜幼児期から児童期へ
**********************

児童学科には4つのインスタグラムがあります!
キャンパスライフやより最新の情報を発信しています!気軽にフォローお願いします!
それぞれのコースをクリックしてご覧下さい。
★幼稚園教員コース(旧幼稚園教員養成コース)&幼児スポーツコース


















