【コラム/IT】SICPを読む(7) 式と解釈系
20.04.30
式
「式」という言葉を単独で使うと,入学式とか卒業式とかの式を思い浮べてしまうかもしれませんね.SICP(この本のことですよ)では,数式とか演算式とかにある式です.SICPで使われている「式」は英語ではExpressionといいます.なにかを表現しているという意味です.SICPでは「式」は「値」を表現するものです.
Lisp(の方言 Scheme)における式はS式といいます.Sは Symbol(記号)のことですから,S式は記号式ということになります.
最も単純な式は例えば 256 のような数詞です.あれっ?
256 は値じゃないの?と思いませんでしたか.
じつは 256 は式です.
プログラムを始めるにはLispのScheme方言の解釈系を使い, 少し対話してみるのがよい. 計算機の端末の前にいるとしよう. 式(expression)を入力すると解釈系は応答してその式を評価した(evaluating)結果を表示する.
さて,実際にSICPにある各種の式を計算してみましょう.といいたいところですが,手計算では面倒ですし,解釈系あるいはインタープリタをインストールしましょう.おすすめのインタプリタは,Racket です.
Racket を自分のPCにインストールしましょう.
[Racket のサイト](https://racket-lang.org/)にアクセスします.
英語のサイトですが,怖がらず,右上にある DOWNLOAD ボタンを押します.
今現在の最新バージョンは Version 7.6 (February 2020) です.
さて上手くインストールできましたか.
あとは,SICPのためのライブラリのインストールですが,次回にしましょう.
※ IT領域担当 山下伸夫先生の「SICPを読む」シリーズ
SICPを読む(1):書名「計算機プログラムの構造と解釈」
SICPを読む(2):魔法使いとその弟子
SICPを読む(3):「第1章 手続による抽象」冒頭部分
SICPを読む(4):Lispによるプログラム
SICPを読む(5):プログラムの要素(1)
SICPを読む(6):プログラムの要素(2)
SICPを読む(7) :式と解釈系
SICPを読む(8) :名前と環境
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