短期大学部・総合文化学科 │ 聖徳大学

今年も南総の昔話・民話の絵本を制作します!

19.05.17

だんだん日差しが強くなってきましたね。日傘をさして通学する学生を見かけるようになりました。梅雨入り前の爽やかな季節――いろんなところへ出かけたくなります。

繰り返しお伝えしていますが、総合文化学科では地域貢献活動に取り組んでいます。その一環として、毎年、南房総市の昔話・民話の絵本を制作しています。すでに15冊(話)完成し、南房総市の幼稚園・保育所・小学校などに贈呈させていただきました。

今年は、図書館司書1・2年生が下記の昔話・民話を絵本化します。
富浦地区…馬に銭を分ける
富山地区…白蛇の恩返し
丸山地区…サザエの壺焼き
白浜地区…侭狐に化かされた魚屋
三芳地区…どっこいしょ 生き馬の目
千倉地区…勘解由どんの猫 鬼子母神 蛇岩
和田地区…角の無いサザエ

絵本にする昔話は、南房総市在住の昔話研究家、生稲謹爾氏の『南房総市の昔話 第1集』(2016年、NPO富浦エコミューゼ研究会)から選んでいます。

絵本制作の工程をご紹介しましょう。
*絵本にしたい昔話を選ぶ…妖怪や動物が出てくる昔話や、オチが面白くて思わず笑ってしまう昔話が選ばれるようです。
*絵本の総ページ数や構成を決める…総ページ数は4の倍数にします。
*文章を考える…簡潔で分かりやすく、臨場感のある表現を考えます。
*絵を描く…時代考証をしっかりします。
*PCで絵と文章を編集…絵の配置を考えたり、文字のフォントを考えたりします。漢字にはルビもつけます。
*解説をつける…関心がさらに広がるように解説をつけます。
*奥付や表紙・裏表紙を整えて完成!
その後、印刷所に印刷を依頼し、約1か月後に絵本が納品になります。

現在、学生は絵を描いています。「自転車って何時代からあるのかな?」「馬はどんな形をしていたかな?」等々、各自で調べて昔話の背景を理解した上で描いてゆきます。


絵は手描きもあれば、PCを使ったり、スマートフォンのアプリを使ったり、様々です。手描きは、色鉛筆にするかクレヨンにするかでも印象が異なりますね。

絵本は、ありとあらゆる知識や情報、能力を総動員して制作します。完成した絵本で読み聞かせもするので、制作の楽しさや嬉しさが倍増します。

絵本をきっかけとして、南房総市の皆さまが ふるさと に関心や愛着を持ってくださると嬉しいです。また、全国に南総の昔話・民話を広めてまいりたいと考えています。

皆さまも、ご自身の「ふるさとの昔話」を発掘してみてくださいね。

 

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*5月26日(日)にオープンキャンパスがあります。高校生の皆さまのご来場を心待ちにしております。
時間:午前の部10:30~13:00 午後の部13:00~15:00 (10:00受付開始)
会場:メディアパーク(1号館4階)

総合文化学科のプログラム
・学科全体説明  11:10~11:30/13:00~13:20
・体験授業 11:30~12:00/13:20~13:50 (「図書館司書」に関する授業)

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