短期大学部・総合文化学科 │ 聖徳大学

卒業制作発表会(ファッションブランチ)

19.02.11

2月4日(月)3ブランチ合同で卒業制作発表会が行われました。

今回は、ファッションブランチの卒業制作発表会について紹介します (^_^)

ファッションブランチの卒業制作発表会は今回で14回目
卒業年次生が自ら制作した作品を発表します。
卒業制作のテーマは「フォーマルドレス」。制作期間は2年生の春学期からの約1年間です。

まず「フォーマルドレス」について調べ、市場調査をおこない自分の思い描いたデザインをスタイル画に描きます。
そのスタイル画に基づいて布地や副資材を下見します。
布地は日暮里の繊維街に行き、自分のデザインのイメージに合う素材を求めて、デザインを固めます。
候補の布地が見つかったら、トワル(安い布地で試作)を作ります。
トワルを着用して、デザイン画のイメージ通りのディティールかを検討し、パターン(型紙)を訂正します。
ここからようやく実物の制作に取りかかります。
作りながら最初の予定を変更したり、やり直しをしたりと何度も試行錯誤しながら仕上げていきます。

しかし残念なことに発表会当日は体調不良の学生が続出し、発表者が2人になってしまいました (>_<)

Tさん

「好きなアーティストのイメージカラーが青だったことから、一度、真っ青なドレスを着てみたいと思い生地屋さんで布地を探しました。青色でバラの地模様の生地に一目ぼれしました。素材を活かすためにシンプルで上品なデザインにしました。
オーガンジーの七部袖の肘の部分にフリルを施し、衿の部分にも同じフリルを付けました。衿元に付けたラインストーンがポイントです。
デザインもシンプルにしたので落ち着いた雰囲気で、長く着られる万能なドレスに仕上がりました。3月に行われる謝恩会で着用したいと思います。」

Nさん

「好きなピンク色のサテン地をメインに使い、友人の結婚式やパーティーに着用出来るドレスを制作しました。淡いピンク地は全体がぼやけてインパクトがないドレスになってしまうので、トップスに小さいハートの刺繍が付いた黒のオーガンジーを使いました。
黒のオーガンジーはとても気に入っています。スカートに黒のハートや花のモチーフを付けることで華やかさを出し、トップスの黒とのハーモニーを楽しめるドレスにしました。」

ドレスを一着制作するのに、1年もかかるのかと思う人も多いと思います。
彼女達は他の授業や就職活動の合間を利用して作品造りを行ってきました。
実は「服を製作する。」と言うことは一朝一夕では出来ないことなのです。
完成形がすぐには見られません。コツコツ作り上げる地道な根気と精神力が必要です。
試行錯誤して完成した作品だからこそ愛着がわくのです。
時間をかけて1つの作品が完成したときの感動は格別です。
そして造るという経験や習得した技術は自分にとってかけがえの無い財産になっていくでしょう。
2年生は卒業後、さらに技術と知識を吸収したいと専門学校へ進む学生、ファッション業界で活躍したいとアパレルへ就職する学生と様々です。
ファッションビジネスが好きな人。造ることが好きな人。
ファッションをキーワードに一緒に楽しみませんか (o^^o)

*トワル・・・張りのある生地で試作を作ること。
*サテン・・・朱子織りに織った光沢のある布地
*オーガンジー・・・ごく薄地で軽く透けている布地

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