「第九の夕べ」熱い思いを歌に込めて
23.12.23
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12月12日(火)、シリーズコンサート第39回 聖徳学園「第九の夕べ」が川並香順記念講堂で開催されました。「第九」とは、ベートーヴェン作曲 交響曲第9番 ニ短調 作品125のこと。第4楽章でオーケストラに合唱と4人の独唱が加わります。
第九合唱は、音楽学部1年の必修科目かつ聖徳学園伝統の演奏会です。合唱指導の春日保人先生の下、1年生だけでなく、2年生以上も続けて合唱に参加する学生たちが多く、1年間をかけて本番の日まで学び練習して本番に臨みます。
そこに、附属取手聖徳の高校生、教員、後援会合唱団も加わって、男声コーラスは日本声楽家協会のプロ歌手の皆さんです。
しかし、2020年はコロナ蔓延の初年度、泣く泣くコンサートを断念。21年と22年は客席に合唱が広がって位置し、限られた人数の2階席のお客様に向かって演奏し、その他の学生、教職員にはライブ配信の形をとりました。
そして今年、やっと本来の形で、満席のお客さまに向かって演奏することができました。オーケストラを目の前にして歌う迫力、男声合唱に挟まれて歌える厚み、大勢のお客様に聞いていただける喜び、これらを初めて体験できた学生たち、高校生たちには、本当に良い経験になったと喜んでいました。
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公演当日、学生たちは3時限目までは通常通り授業を受けたあと、大教室に集まって発声練習。
その後、会場の川並香順記念講堂へ移動して最終リハーサル。舞台の袖では、本番前のような緊張感が漂いました。
リハーサルが終わると、ほっとする間もなく、合唱指導の春日保人先生から様々な注意事項が伝達されました。
そして、休憩をはさんで、いよいよ本番を迎えました。
*以下の舞台演奏写真 撮影:佐久間 篤
*東京交響楽団に写真公開の許諾をいただきました。
指揮は山本真先生。
共演するオーケストラは、日本を代表する東京交響楽団です。
ソリストは柏原奈穂先生(ソプラノ)、加賀ひとみ先生(メゾ・ソプラノ)、土崎譲先生(テノール)、甲斐栄次郎先生(バス)という日本を代表する、世界で活躍される音楽家たち、そして皆、本学音楽学部の教員です。
4年ぶりに舞台上で歌う合唱団。《第九》の前のプログラム、ベートーヴェン作曲《ウェリントンの勝利》の演奏が終わると入場です。第1楽章から第3楽章までは着席して、オーケストラの響きに耳を傾けます。
いよいよ第4楽章。歓喜の調べが次第に大きくなり、緊張も高まります。
そして、ティンパニが鳴り渡りバリトンが起立すると。合唱も一斉に立ち上がり、ついに合唱の出番がやってきました。
「おお友よ、その調べではない。もっと快い、喜びに満ちた調べに、声を合わせよう。」
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「今回初の挑戦で、入学した4月から約9ヶ月間練習してきました。最初は本当に舞台に立てるのか心配でいっぱいでしたが、本番は他の学生の仲間たちや生徒さん、男声陣の方々、オーケストラの皆さんの演奏に囲まれとてもいい舞台にできたと思います。心の底から楽しい舞台でした。」(1年ソプラノ Mさん)
「今回初めて出演した私たち1年生は、春学期から今まで沢山練習してきました。ドイツ語も難しく発音もどうやったらいいのか分からないことが多かったですが、春日先生の指導によって凄く素晴らしい第九が完成したと思いました。」(1年アルト Fさん)
「昨年は客席で歌いましたが、今年はオーケストラ、ソリストの方々と一緒に舞台の上で演奏することができ、とても貴重な経験になりました。」(2年ソプラノ Nさん)
「私は去年に引き続き2年目の参加でした。去年は客席からの演奏でしたが、今年は舞台に上がりお客さんの顔を見ながら演奏することができて、とても嬉しかったです。」(2年アルト Fさん)
「以前、第九を歌った時と打って変わって、舞台上の雰囲気やオーケストラの熱気を直に感じられてとても楽しかったです!」(3年アルト Sさん)
「オンライン授業、特殊な配置での第九の夕べを経て、今回は東響さん、プロの声楽家の方々と同じ板の上で合唱に参加でき、本当に貴重な経験になりました。まさに ”Freude” を実感することができました。」(4年ソプラノ Mさん)
「オンラインで始まった第九が、今年は感動的な終演を向かえ、嬉しさと感謝の気持ちでいっぱいです。作品と自分たちの学生人生を重ね、“どんな困難も最後には喜びや幸せが待っている”ということを実感した1日でした。」(4年アルト Iさん)
「今回は3度目の参加で歌わせていただきました。毎回違う色の演奏ができとても楽しいです。本番ではリハーサルよりも心を一つに演奏することができ、とても感動しました。来年も楽しみです。」(大学院1年ソプラノ Sさん)
「学生さんはオケの後に立つのが初めてにも関わらず堂々としていたので、私も負けないくらいのパワーを込めて歌わせていただきました。春日先生も今までの中で1番のハーモニーだとおっしゃっていて、よい思い出になりました。」(卒業生 Mさん)
さて、今年の3月まで東京交響楽団の首席ホルン奏者として活躍され、今年の第九は聖徳大学側の人として演奏をお聞きになったのが・・・大野雄太先生です。
終演後、大野先生はお仲間のオーケストラの方たちから、「女声コーラスの歌声がちから強く凛として素晴らしかった」と絶賛を受けたそうです。また、「聴いている学生たちの聴く態度が素晴らしく、感心・感激した」とも。
合唱の学生たちも、普段親しく指導を受けている先生たちの、想像をはるかに超えた素晴らしい独唱に感動しきり。初めてオーケストラと一緒に歌うことができたことと相まって、心から歓喜の気持ちで歌えたことでしょう。
客席で鑑賞した様々な学科の学生たちも、ベートーヴェンの名作が学友や親しい先生方、そして一流のオーケストラによって演奏される魅力に惹きこまれて、我を忘れて聞き入ったのではないでしょうか。
終了後、合唱指導の春日保人先生、音楽学科長の島崎智子先生、ピアノで合唱指導にあたられた辻田祐希先生からそれぞれお話がありました。毎年合唱のレベルが更新されていくのはなんと素晴らしいことでしょう、と。
新たな「第九の夕べ」の歴史を刻んだ皆さん、おめでとうございました!
この感動を胸に、来年以降も皆さんの伝統を生み出していきましょう♫
レポート:坂本真理(ヴァイオリン)
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