有働ゼミの紹介-未来を生きる子どもの言語観について考える-
21.11.30
みなさん、こんにちは!
今回は、国語教育学が専門の有働玲子先生のゼミの紹介です!
聖徳大学教育学部のゼミは、3年次に、専門的に深く学びたい先生を選択し、最大10名程度の少人数で学んでいきます。
4年次には、ゼミでの学びを基礎に、各自テーマを設定し、担当の先生の指導のもとに卒業研究を進めます。
有働ゼミでは、どのような活動をしているのでしょうか。
有働ゼミは、広く国語・音声・読書の世界に関することを学びます。
国語教育のみならず、子どもの言葉の世界や子どもの読書・絵本等を含め、多様な世界について調べることをします。
ゼミの形式としては、メンバーでテーマを決め、テキストを決めて話し合うことが中心となります。その結果、卒業研究のテーマ着眼も幅広い内容になります。
ゼミの構成員は多様な領域のメンバーが集まっており、巣立っていった先輩方も多方面で活躍しています。
次にゼミの活動の様子について日常的な活動と学外活動を説明します。
日常的な活動では、話し合いを大事にしています。たとえば、1つのテーマについて全員で話を聞き、それについて深め合うことを行います。
たとえば、テーマが「ごんぎつね」(新美南吉)となった場合、まず20冊近くある研究書を各自が調べ分担して発表します。更に愛知県半田市新美南吉記念館訪問、ごんのお宿のグッズ、半田市のごんまつり、ごんぎつね授業の歴史、原本を用いた指導事例、ごんぎつね映画、現地取材等を総合的に発表することになりました。その結果、その年度は論文調べとその周辺の取材活動となりました。
また、テーマが「スイミー」(レオレオニ)の時は、絵本やお話や漢字等を含めた多様な教材作りに発展し、現在発行されているレオレオニ絵本一覧表作成、国語の指導書調べ等を行いました。
一方、学外活動も(コロナ禍による限定もありますが)幅広く行っています。
具体的には国際子ども図書館、ユニセフ館、教文館、昭和館、相田みつを美術館、下町風俗資料館、児童本の出版社、クレヨンハウス、随時開催の絵本や文学展等に有志で見学に行ったりしています。参加者はレポート報告を行い、内容を共有します。さらに4年では卒論合宿を行います。
3年と4年によるご合同活動では、過去において次のような事例があります。学園祭でのお話ゲームランド開催(大型絵本を用いた読み聞かせと劇による)、季節のイベント会、先輩の体験を聞く会、学校・地域ボランティアへのインタビュー体験等です。
このように、未来を生きる子どもの文化的社会的背景に結びつく活動を行い、学びを共有します。過去には先輩からの呼びかけに応えて国立青少年センターや中学校・小学校・院内病院で読み聞かせを実施したこともありました。
有働ゼミでは、こうした活動を通して、各自が自分なりの子どもの言語観を作ることを目指しています。
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国語科教育については次の記事もご覧ください!
国語の授業づくりに必要な3段階の基礎とは?→こちら!
有働先生の国語科教育法の授業の様子→こちら!
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