短期大学部・保育科 │ 聖徳大学

卒業生をたずねて①

22.08.30

今回は東京23区の私立幼稚園、台東初音幼稚園に勤務されるK先生をご紹介します。K先生は、就職された初年度から4年間年長クラスを担任されたそうです。その後年中クラスを担任され現在勤続6年目を迎えられます。

まず、初年度から年長さんを担任されたことについて伺ってみました。

Q:年長さんは行事もたくさんあると思いますが、初年度はどうでしたか?

「そもそも幼稚園の流れについていくのが精一杯でしたが、一年目から、この幼稚園を集大成とする年長クラスを担任させてもらえるんだと、やりがいを感じました。色々な先生がサポートしてくださったので乗り越えられました。1年間、大変なときもあれば、楽しいこともあり、そうして過ごして、卒園の日を迎えると全て忘れちゃうっていうか、この日のために1年間やったんだっていう気持ちを1年目で味わうことができました。」

そういってニコニコ笑顔で答えてくださったK先生。

Q:子どもたちと接していて、これはうれしいとか、楽しいとか、色々あると思うんですけど、特に残ってることはありますか?

「日々本当に面白いことがあるんですけど、かわいいとか面白いとか、きれいなものを見て、『わあ、きれい』っていう、その自然な、思ったことを恥ずかしくなく言ってくれるところが、私はかわいいというか、幼稚園教諭をやっていて大人の世界じゃ感じられないところっていうのを感じていました。」

感じたことを全力で表す子どもの純粋な表現は、子どもと過ごす保育者だからこそ感じられることもありますね。

そんな楽しい日々の中には大変なこともあるのではないかと質問してみました。K先生にとって大変だったことは、子どもたちの「やりたくない」モード。一人だけでなく、何人もの子どもたちがうわーっとやりたくないモードになると、さすがのK先生もどうしたらいいのか、分からなくなったそうです。対応の仕方は現在進行形で悩み中。模索しながらも、幼稚園の普段の色々な遊びの中で、子どもたちは何が好きなのかをよく見て、それをなるべく活かしていく、というやり方を実践されているようです。

「子どもたちの遊びをよく見て、子どもたち一人一人の得意なことと、どういう風に思っているかということをじっくり聞いてあげようと思っています。」と話されるK先生。「やりたくないモード」は子どものサイン。丁寧に接していく中で、解決の糸口が見つかるようですね。

勤続6年のK先生は「長く続けると、続けるだけ見えるものが全然違うなって、すごく感じます。」とお話してくださいました。

「まだまだだなぁって思うことは毎日たくさんあって…でも、子どもたちが思っていることを少しでも多く聞いてあげられるようになるかなって思うとか、色々な遊びを試してみようとか、そういうところがちょっとずつできるようになって、楽しいと思うことも増えたかな」と笑顔のK先生。

これまで年長クラスを多く担当されたK先生は、ずっと担任していた園児を卒園で送り出す経験をされていました。昨年は年中クラスを担当され、初めて進級を経験されたそうです。昨日まで「Kせんせー」って来ていた子どもたちが、パーッと自分のお部屋に行ってしまったことに、「成長を感じて嬉しくもあり、ちょっとさみしくもあり」と笑いながらお話してくださいました。

インタビューの間、キラキラ輝く笑顔でお話された姿が印象的なK先生。 K先生に、聖徳ホイクカで学ばれた学生のときのお話、保育者を志す方へのメッセージも伺ってみました。こちらは次回の記事でご紹介します。お楽しみに!

担当は森岡でした。

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