短期大学部・保育科 │ 聖徳大学

卒業生にインタビュー 保育者一年目の今 その①

20.10.30

今年の3月保育科の二部を卒業して「社会福祉法人育愛会 明日香保育園」で保育士と働いている二人の卒業生に会いに行きました。一人は1歳児担当の望月先生と、もう一人は2歳児担当の芋田先生です。

【就職活動は・・・?】 二人とも大学の教員から紹介され、園見学に行ったようです。朝9時、竹内園長先生から保育園の保育理念や保育の特徴について話を伺い、一日保育を体験したようです。園見学にもいろいろな形があるようですね。 (望月先生)見学に来た時、園の温かい雰囲気保育士の明るい雰囲気に心が惹かれました。スウェーデンの「ムッレ保育」を取り入れ、幼児期からの自然の中で体験を通して力を身に付けていく保育に魅力を感じ、就職を決めました。 (芋田先生)乳児クラスの保育に力を入れており、柔軟な担当制を取り入れ子ども一人ひとりの育ちを大切にしていく温かい雰囲気がとても気に入りました。一日保育を体験させてもらい、保育士と子どもたちとの人間関係の温かさや「ムッレ保育」など他では経験できない保育ができると思い、就職を決めました。

【4月、5月の様子は・・・?】 1歳児の子どもたちと関わりながら少しずつ保育に慣らしていた3月の研修期間が終わり、いよいよ本格的に保育がスタートしようとした4月、コロナによる緊急事態宣言から4月いっぱいは在宅勤務だったようです。では、どのように、過ごしたのでしょうか。いろいろなやり方があるようですね。 (望月先生)副園長先生から推薦された今井和子先生の本を読んだり、これから1歳児担当になるので1歳児クラスで子どもたちが遊べる玩具「ビー玉転がし」を作りました。動きがあるもので、子どもが好きそうな動物の顔にするなど工夫してみました。 (芋田先生)大学で学んだ教科書を読み直したり遊びの中で指を動かすことを意識しボタン止めができる玩具を作りました。子どもたちが口に入れることもあるので、どのような素材で作るか、大きさはどのようにするのか大変でした。

 【保育士になって・・・】 5月中旬から週に2回程の出勤を得て、6月から本格的な保育が始まったようです。幼い時の保育者の姿に憧れ、夢だった保育士になってクラスの担任としての悩みも生き甲斐もあるようです。 (望月先生)クラスの沢山の子どもたちと毎日楽しく過ごしています。まだ、子ども一人ひとりに合わせて先のことを考えて動くことができなかったり、目の前にいる子どもとの関わりに注目して周りが見えないこともありますが、先輩保育士から沢山のことを学びながら、明るくテキパキと一人前の保育士として動けるようになりたいです。子どもたちの日々の成長を近くで見られるので子どもと一緒に成長していきたいです。 (芋田先生)可愛い子どもたちと積極的に関わって毎日楽しく充実しています。一日の流れを把握していても子どものその日の体調や機嫌により上手く行かないこともあったり、特に、子どものいざこざや促し方など、日々学びが多いです。先輩保育士から時間を意識して動けると良いというアドバイスを頂いたので、定められた時間の中で子どもたちがいろいろなものを経験できるように頑張っていきたいと思います。   【ムッレ保育とは?】 1957年からスウェーデンで始まり、小さい頃から遊びの中で自然に触れ、興味を持つことで自然を大切にすることを学ぶことが基盤になっています。「ムッレ」とは、スウェーデン語で“土壌”を意味しますが、“土”は地球上の全ての命の源であり、虫や動物、そして人間も土とつながっていることを伝えたいという願いが込められた自然環境教育プログラムです。黒い縮れ髪で全身緑色の服を着て尻尾が生えている妖精との出会いから、子どもたちは自然の中で直接体験することから全感覚を使って自然感覚を育んでいきます。自然の中で思いっきり遊び、自然が好きになることにより、自然を大切にしたいという心を、明日香保育園でも乳幼児期から大切にしているようです。

保育科教員 キムでした!

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