教育学部・児童学科 │ 聖徳大学

森ゼミ 日本と世界の教育・保育を比較研究

18.03.16

皆さんこんにちは!
今回は森貞美先生の「森ゼミ」とゼミの卒業研究を紹介します。
森ゼミは、「日本と世界の教育・保育を比較する」というテーマで、先生と11名の学生が2年間(3、4年次)にわたって研究をしています。ゼミ生は、児童文化コース、幼稚園教員養成コース、保育士養成コースなどの学生で構成されています。

 

3年次ゼミでは、比較の視点について学び、世界の国々の学校教育・幼児教育・保育について調べ、多様な教育・保育の姿を学びます。
また、日本でも在留外国人や国際結婚が増え、教育・保育現場で多文化背景を持つ子どもが増加していることから、多文化教育・保育について研究しています。

 

そして、ゼミで学んだ視点を生かして、海外研修では、ゼミ生がそれぞれドイツ・スイス・オーストリア・チェコなどの学校、幼稚園、保育園を訪問し、実際にどのような教育や保育が行われているのかを確かめ、帰国後発表会を行っています。

4年の卒業研究では、これまでの学習成果に基づいて、それぞれ興味のあるテーマを取り上げて卒業論文をまとめています。
今年の卒業論文のテーマをいくつかあげると・・
「ニュージーランドの幼児期における多文化教育―保育所におけるボランティア活動を通した事例研究―」
「フィリピンにおける就労児童の実態について」
「ドイツと日本におけるグリム童話の改変とその理由」
「日系アメリカ人のアイデンティティ変容―次世代への文化継承と日本語教育―」などです。
ほとんどの学生が多文化教育・保育に関して視野が広がり、グローバルな視点から子どもたちと関わりたいと考えています。

 

ゼミ生の皆さんに「森ゼミ」について聞いてみました。
ゼミを選んだ理由は、海外の学校教育や幼児教育に興味があったからという学生が多かったです。
そして教育の国際比較を行いたいと考えて選んだ学生もいます。

ゼミで学んだことについては、毎回レポートをまとめ、発表を行うので、自分の意見を述べる力や議論する力が身についたそうです。
また、興味のある国の教育や保育について調べることで、日本の良さや改善すべき点など多様な視点から教育や保育を考える機会になったと言っています。
そして、フィリピンやニュージーランドでボランティアをした学生やアメリカで生活したことがある学生から海外での経験について話を聞けたことが勉強になったようです。

 

今回は、ゼミ生の中から3名の学生を紹介いたします。

 

1.Hさんはアメリカで2年間生活した経験があり、幼稚園教員免許、保育士資格の取得を目指して頑張ってきました。これからアメリカへの留学を予定しています。また、現地のモンテッソーリ幼稚園で働きながら、幼児教育について理解を深めていく予定です。(↓)

 

2.Iさんはフィリピンの児童福祉施設でボランティア活動をしたことがあります。
4月からタイの日本人幼稚園で働く予定です。
東南アジアの国々の幼児教育・保育に関する理解を深め、多様な視点から子どもたちに関わる保育者を目指しています。(↓)

 

3. Tさんは(学生紹介5でも紹介)、オーストラリアの小学校やニュージーランドの保育所でボランティアを行いました。
4月からは公立幼稚園の先生として、卒業論文でまとめた多文化教育について、実践の立場から深めていきたいと考えています。

 

今年、卒業する学生は、教職大学院に進学、アメリカ留学、タイの幼稚園へ就職など、様々な進路を選択しています。
また、公・私立の幼稚園や保育園に就職し、ゼミで学んだことを生かして多文化背景を持つ子どもたちの力になりたいという目標を持っている学生もいます。
新たな人生の歩みを始める学生たちの国際的な活躍がとても期待されます。

 

(児童学部)

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