小学校教員養成コース1年生の理科実験「水溶性の性質」
18.01.26
皆さんこんにちは!
今回紹介するのは「初等教科研究 理科」の授業です。
小学校教員免許に関する科目で小学校教員養成コースの必修科目です。
受講している小学校教員養成コース1年生の様子を紹介します。
この授業は、小学校教員として必要な科学の基礎・基本的な知識を身に付け、身の回りの自然や環境に対する正しい見かたや考え方を修得することが目的です。
今回の授業について担当の尾崎先生から説明がありました。
今回は「水溶液の性質」について学習します。
小学校で学習する「水溶液の性質」の学習を通して、水溶液には、酸性・アルカリ性・中性のものがあることや、気体が溶けているものがあること、さらに金属を変化させるものがあることを学びます。
まずは今日使用する塩酸・水酸化ナトリウム・食塩を使い、薬品の特性についての説明を受けました。
小学校教員になると、授業で使用する水溶液を自分で作らなくてはいけません。
うすい塩酸、うすい水酸化ナトリウム水溶液の作り方を学びます。
計算式をたて、実験器具の正しい使い方も改めて確認します。
実際に自分の目と手で確かめて、水溶液を作ります。
小学校教員になって実際に理科を指導するにあたっては、事故防止の具体策を考え、観察・実験などの活動が安全にできるように努めることが大切になってきます。
安全に実験器具を操作し、薬品や器具などの管理保全の大切さについてお話しをしていただきました。
少人数の班に分かれて、いよいよ実験に移ります。
うすい塩酸・うすい水酸化ナトリウム水溶液・食塩水の3種類の液体を、リトマス試験紙につけて反応をみます。
まずは3種類の水溶液を100mlのビーカーに10ml程度用意し、ピペットを使って6つの試験管に、それぞれ5mlずつ計って入れます。
水溶液の種類を変えるときは、混ざらないように、ピペットはそのつど水で洗います。
3種類の液体を、それぞれガラス棒でリトマス試験紙につけて、変化を観察します。
授業内では、リトマス試験紙の扱い方には3つのポイントがあります。
1つ目は手で持たないでピンセットを使って持つこと。2つ目は調べる水溶液をガラス棒を使ってつけること。3つ目は使ったガラス棒は、調べる液を変えるときに水で洗うことです。
実験を通してこれを確認します。
次に金属との反応を調べます。
うすい塩酸・うすい水酸化ナトリウム水溶液・食塩水の入った試験管に鉄、アルミニウム片を入れます。
試験管内の金属の変化を観察します。
子どもの目線と小学校教員の目線を意識して、1つ1つよく観察します。
気体が発生しているもの、変化のないものなど、結果をそれぞれまとめます。
実験のあとは後片付けをします。
後片付けも安全に配慮します。金属と水溶液は分けて回収します。
実験で出た廃液は、酸性・アルカリ性に分けてポリタンクに保管します。
事故のない安全な活動を行うためには、教員が正しい薬品の知識と対処方法を理解していて、それを子どもに教えなければなりません。
今回は自分たちが小学生のときにやったことのある実験ですが、薬品・実験器具の正しい扱い方と危険への対処に重点を置いた授業でした。
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(児童学部)