色紙でつくっちゃおう「みんなの街」保育内容指導法Ⅺ
17.08.27
皆さんこんにちは!
今回は、造形を学ぶ授業「保育内容指導法Ⅺ(造形)」を紹介します。
授業担当は西園政史先生です。
保育内容指導法Ⅺは春学期(4月~7月)に行った授業ですが、秋学期(9月~)に行われる保育内容指導法Ⅻに続くため、ここで少し紹介したいと思います!
保育内容指導法Ⅺ【造形】では、造形活動を指導法の視点で学びます。
保育士、幼稚園免許、資格に関わる科目で3年次に履修します。
今回のテーマは「みんなの街」です。使う道具と材料は、色紙、はさみ、のり、模造紙です。
このテーマから、それぞれが想う街にあるものをつくり、土地に見立てた大きな模造紙の上に置いていき、街をつくります。
誰かが1つ置くと、それをみた他の学生は物語をつなげていくように、様々なものを置いていきます。
ビルができると道ができ電柱ができます。
そして車が走り、信号が設置され、橋がわたされました。
ビル群から少し離れた場所には川や湖ができ、その周辺には、小さな町ができました。
個人で作っているようですが、実は、他の人が作った作品を見て、つくるものを考えています。このなかには、言葉にせずに他者の考えを読みとり、一つの世界を共有するという学びがあります。この経験は、造形活動の中だけに留まるものではありませんね。日常生活でも同じだと思います。
「他者が何を考えているのか、読み取り行動する」保育の中では、保育者として幼児、または他の職員が何を考えているのかを読み取り、先回りして行動する。または、一緒に何かをつくりあげる、などにあたります。
最後に、完成した「みんなの街」をカメラで撮影します。授業中は、スマートフォンや携帯電話はカバンなどにしまってありますが、作業工程の記録の際と、完成作品を撮影する際には、使用を許可しています。
街を上からみたり、見上げたり、様々角度で、かっこいい、かわいいアングルをさがします。写真を撮影することで、見る角度や構図を自然と模索し、ものの見方を変化させます。「みる」ことへの意識をより強調することが、写真によって可能になります。
立体をつくる技術を身に着けつつひとつの世界を共有できたことは、学生にとって貴重な経験になったことでしょう。
春学期に学んだことを、秋学期の保育内容指導法Ⅻにつなげていきます!
次の報告をお楽しみに!
(児童学部)