短期大学部・総合文化学科 │ 聖徳大学

【コラム】乞巧奠

23.06.23

皆さま、こんにちは。

6月も終わりに近づいています。

もうすぐ七夕ですね(もともとは旧暦の行事で、秋の行事でした)。

牽牛(彦星)・織女(織姫)が一年に一度天の川を渡って逢えるという七夕伝説は古代中国から伝来したもので、この伝説に因んだ七夕の行事「乞巧奠(きっこうでん/きこうでん)」も日本に伝来し、宮中行事に取り入れられました。乞巧奠とは、牽牛・織女の2星に裁縫などの技芸が巧みになることを乞い願って、物をお供えする奠(まつり)という意味です。

平安時代の乞巧奠を見てみましょう。

季節の収穫物を供え、織女の機織りの仕事に因んで、五色の糸もありますね。楽器の箏(こと)は、天の川に見立てているのと同時に、楽器の技芸の上達も祈っています。

因みに、短冊に願いことを書き、笹竹に飾るようになったのは、もっと後の時代のことです。最初は、梶の葉に和歌を書きつけていたとも言われています。『平家物語』一・妓王には、「秋のはつ風吹きぬれば、星あひの空を眺めつつ、あまのとわたる梶の葉に思うこと書くころなれや」とあることからも分かります。

梶の葉

皆さまは、今年どんな願い事をしますか?

ウルトラマンになれますように。ケーキ屋さんになれますように。……甲子園に行けますように。志望大学に合格できますように。……就活がうまくいきますように。……ふるさとに帰れますように……健康でいられますように。世界が平和でありますように。

様々な願いことを書いた短冊があちこちで見られるようになりますね。

*次回のオープンキャンパスは、7月2日(日)です。事前登録はこちらから。

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