短期大学部・総合文化学科 │ 聖徳大学

【授業紹介】被服整理学実験「硬水の特徴と軟化実験」

20.10.15

 そろそろ衣替えの時期ですね。
衣服管理は家庭生活の中でとても大事です。お気に入りの服を長く着るためにもきちんと洗ってからしまいましょう。汚れが残っていると、「しみ」や「虫食い」などの原因となり、洋服が無残で残念な姿になってしまいますm(>_<)m
関連したブログを2年前にも掲載していますのでよろしければご覧ください。

 さて、昨日の被服整理学実験では「硬水」を作成し、硬水の特徴や軟化する方法を学びました。

 洗濯を行う時は軟水を使用することが大切です。日本の水道水は主に軟水なので、特に意識したことがないかもしれません。しかしヨーロッパ諸国は主に硬水です。いったい硬水が洗濯にどのような影響があるのでしょうか?

 硬水や軟水とは、水の中に含まれるカルシウムやマグネシウムの量で決まります。これを硬度と呼ぶのですが、難しい話はやめて、これらの量が多いものを硬水、少ないものを軟水といいます。当然、味も違ってくるので料理の分野では西洋料理には硬水、和食には軟水などと向き不向きがあるようですが、ファッションの分野でも洗濯や染色にとても関係してくるのです。
 
 一言でいうと、硬水では石鹸が泡立たないのです。そして硬水に含まれるミネラル分は石鹸の成分と結合して石けんカスを作り、これが原因で衣服を汚してしまうこともあります。

 実験では600ppmの硬水を作成します。炭酸カルシウムとドライアイスを使い一時的に硬水にした一時硬水、塩化カルシウムを溶かした永久硬水の2種類です。
 この硬水を煮沸やアルカリ処理、軟化剤など薬品を使って軟化します。軟化が出来ているかどうかを、石けん液と合成洗剤液で起泡させ、泡立ちの程度で確認します。

実験で分かったことは、
1.硬水は石鹸水では泡立たないが、合成洗剤液では泡立つ。これは合成洗剤の中に軟化剤が入っているためである。
2.一時硬水は煮沸により軟化されるが、永久硬水は煮沸しても軟化されない。よって軟化するには薬品を使用しなければならない。
ということです。
 
 生活用水が硬水のドイツなどでは薬剤で水を軟水化して洗濯を行う家庭もあるそうです。ついでに言うと泡と洗浄力には直接には関係がないのですが、泡立ちの程度が洗浄力の目安となるため泡は必要なのです。それに泡立っていると汚れが落ちているという感じがしますよね。
 またまたついでに…「泡立ちが良い」ということは「泡切れが悪い」ということにもなります。泡立ちが良すぎて洗濯機から泡が溢れ出たら大変です。そのためには…。

 どんどんブログが長くなってしまいます(^▽^;) 
今後、被服整理学実験では洗剤特性試験として「起泡力」も行います。この続きはその時に(^-^)/

 さてさて、身近なところでは市販されているミネラルウォータ―です。
コントレックス(強い硬水)、エビアン、ペリエなどは硬水、ボルヴィック、クリスタルカイザーなどは軟水です。
硬水は口当たりが重く苦味を感じ、軟水はまろやかな口当たりと言われていますが、一度、飲み比べてみて違いを感じてみるのも面白いですねo(^-^)o

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