【コラム】学生時代の趣味
19.06.21
総合文化学科、松村正明です。
衣料管理士を目指す学生さんに染色加工や被服整理などの講義や実験を担当しています。
今日は自分の専門分野ではなく、私の学生時代の趣味について書かせてもらいます。
小学生の時から時刻表を読むことが好きな私は、大学生になるとすでに一人前の「鉄ちゃん」になっていました。
卒業論文を提出・発表した後、卒業式・入社まで少し自由な時間がありました。
その時間を使い、東京駅から普通列車を利用して外回り(とりあえず西へ)で海岸線に沿って本州を一周して東京駅に到着するという総乗車距離4,460.7㎞の旅をしました。
全行程を乗車するのに8日間かかりました。
写真はその乗車券で、裏面は経由駅です。俗にいう一筆書きで、勤務先最寄駅となる有楽町駅で購入しました。
いろいろな思い出がありましたが、その最終日(昭和47年3月14日)の千葉県での行程を書きます。
前夜、仙台駅から常磐線夜行普通列車(最終運転の列車)に乗り、大きな荷物を背負った行商のおばさん方が乗ってくるようになると我孫子駅(4時12分)に着きました。
我孫子駅から東京駅までは、現在は快速電車で40分程度あれば着きますが、海岸線に沿って普通列車で大回りする所要時間は12時間以上かかりました。
我孫子駅(5時52分発)から成田線・成田駅(6時43分着)、成田駅(7時31分発)から成田線・松岸駅(9時10分着)、あと一駅で銚子駅ですが、松岸駅(9時21分発)から総武本線・成東駅(10時17分着)、成東駅(11時18分発)から東金線・大網駅(11時37分着)、大網駅からは直ぐに千葉駅に出られるのに残念ですが海岸線の旅です。
12時13分発の房総東線(外房線)に乗り安房鴨川駅(13時59分着)、安房鴨川駅から14時27分発の房総西線(内房線)に乗り、現在本学科の学生がデザイン制作している国の伝統的工芸品「房州うちわ」のある南房総市(富浦駅)を通り千葉駅(17時19分着、17時22分発)、小岩駅で東京都に入り、秋葉原駅(18時17分着、18時18分発)を経由して、18時21分東京駅に着きました。
我孫子駅から実に382.8㎞(東京駅から東海道本線に乗ると名古屋駅を過ぎて、尾張一宮駅の手前まで)、千葉県の広さを十分堪能することができました。
東京駅では「ひかりは西へ」のキャッチフレーズにより、翌日から新幹線が岡山まで延伸されることで盛り上がっていました。
東京・大阪間だけでなく、全国高速列車時代の幕開けでした。
しかしその反面、常磐線などの長距離を走る夜行普通列車が廃止されるなど「ゆっくり派」の方には残念な方向にすすんでいきました。
列車の乗換駅では設置しているDISCOVER ➸ JAPANのスタンプを押し、駅員さんのサインをもらいました。
写真は成東駅や安房鴨川駅の駅長さんからいただいたものです。
千葉県で乗車した路線は現在電化され電車の運行となりましたが、当時は佐倉機関区の蒸気機関車が廃車され、房総地区はディーゼルカーの全盛時代でした。
また、蘇我駅からの京葉線も開業されておらず、現在のようなマルチトラックでない千葉県の交通事情が大変厳しい時期でもありました。
いま思うと懐かしい思い出です。
列車の進行に伴い、左側は海、右側は山の移り行く景色を見ることは楽しいです。
スマホを車内でしている人は目にもよくないし、地域の情報を得ることに損をしていると思います。
私は鉄ちゃんが高じて、その後国内旅行業務取扱主任者試験に合格することができました。
皆さんも学生時代には勉学だけでなく、自分に合った趣味に徹してみませんか。
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